「お姫様だっこ」を日文でつぶやいたら?

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<受験生のみなさんへ>

昭和女子大学では、3泊4日、教職員と学生が寝食を共にしながら学べる学寮研修があります。
必然的に一緒にいてお話しをする機会も増えるため、普段は話さないようなことが話題となったります。
今回は、今年の学寮研修で話題となった「お姫様だっこ」についてです。
そもそも、なぜ日文の学寮研修で「お姫様だっこ」が出てきたかだけでも1つのブログが書けそうなのですが、今回は省略して、この「お姫様だっこ」が日文の先生方の中でどのうように話題として展開していったのか、それはどういうことなのかについてお話ししたいと思います。
日文の学寮研修では、毎年、短歌をつくるのですが、せっかくなので、日本文学がご専門の先生に「「お姫様だっこ」を詠みこんでください。」とむちゃぶりをしてみました。
なんと、2首も作成してくださいました。写真はその時の様子です。

大倉先生(大) 大倉先生(小)

むちゃぶりに応えてくれる!すごい!と感動した私は、「お姫様だっこ」の日本文学における初出を質問をしてみました。
先生は、少し悩んで、川端康成の「眠れる美女」か渡辺淳一の「シャトウルージュ」あたりではないかと教えてくださいました。
私はまだ確認していないのですが、読んでみませんか?
せっかくなので、イギリス文学が専門の友人にも同じ質問をしているのですが、回答待ちです。
そもそも、「お姫様だっこ」は英語でなんというのでしょうか?

因みに、私は、ある国家試験をデータに形態素解析で語彙数を集計する論文を出版したばかりだったので、今回の学寮で語彙数を集計したら、「お姫様だっこ」ののべ語数が増えるだろうなと考えていました。

以上のことからわかるのは、「お姫様だっこ」という、一見、日文の学びとは関連のなさそうな語彙から出発しても、各専門分野の領域から多角的に見直すことが可能であること、はっきり言って応える必要性のない質問に対して日文の先生方が好奇心を持って向き合い対応してくれることだと思います。
むちゃぶりにこたえられるということは、もともとの基礎があるからこそできるものであり、受験生のみなさんには、ぜひ、日文で言葉や文学の基礎を身につけ、社会で応用できるように成長していってほしいと思っています。

ところで、6月18日のオープンキャンパスでは、むちゃぶりに答えてくださった先生が、体験授業「平安時代からの伝承―『枕草子』第一段を通して―」をご担当されます。
ぜひ、体験授業に参加して、この2首の短歌を見せてもらってください。
日文の先生方の学問に対する情熱が伝わることと思います。

(OB)