教職員紹介:今城周造先生・前編

心理学科のことをより知ってもらうために、心理学科所属の先生たちの研究室を訪れ、いろんなお話をおうかがいしていこうと思います。

その第一弾として、今回は2008年度着任の今城周造先生の研究室を訪問しました。今回と次回の2回に分けて、その模様をお伝えしようと思います。専門は社会心理学です。

「社会心理学」とはどのような学問ですか?

私たちが、社会からどのように影響されているか、あるいは社会にどう影響しているかを考える学問です。
社会心理学が専門です

研究の方法を教えて下さい

実験法です。実験法とは「ある実験状況で作業を行い、そこで得られた知見を用いて日常生活の行動を推測していく方法」です。といっても、頭に電極をつけるというようなことではありません(笑)。また、質問紙(アンケート用紙)を配布して回答してもらう方法も併用します。

最近気になっていること、関心事などはありますか?

文化について興味を持っています。

私は今まで「説得」、その中でもとりわけ「心理的リアクタンス(psychological reactance)」という現象について研究してきました。

私たちは自分の行動を自分で選べると思っているので、他者に説得されると、その選択の自由を奪われたような気持ちになり、反発感を覚えるのです。これを「心理的リアクタンス」と言います。

研究を進めるうちに、どうやら心理的リアクタンスには文化差があることがわかってきました。日本人は、欧米人に比べて心理的リアクタンスが弱いのです。このような違いをもたらす文化について興味を抱いたのです。

後編は、先生がプライベートでご興味を持たれていることなどについて、ご紹介したいと思います。
教職員紹介:今城周造先生・後編