2021年度 公認心理師科目「心理実習」:【実習体験談】心身障害児総合医療療育センター

先日,公認心理師科目の「心理実習」における学外実習で,心身障害児総合医療療育センターにうかがったことを報告しました。

2021年度 公認心理師科目「心理実習」:心身障害児総合医療療育センター

今回も,実習に参加した4年生に実習体験談を書いてもらいました。
今後,「心理実習」の履修を考えている在学生や,心理学科を目指す方は是非参考にしてください。

センター内の複数の施設を見学しました
実際の現場を見学し、利用者やスタッフの方々の様子や療育風景をうかがい感じたのは、利用者中心の支援、すなわち利用者の方の意思を前提とした支援が行われているということです。

身体に障害があってもできることはできる限り自身で行うこととし、不便なところを器具などで補うという姿勢で支援者が関わることや、絵画や創作、料理体験、プールなどの多様な社会的活動に参加する機会があることで、利用者の方が充実した生活が送れるようになっていると感じました。

「整肢僚護園」の見学で印象的だったのは「その子の好きなことを将来の強みにできたらいい」というお話でした。その人の好きなこと、その人が楽しさを感じることに焦点を当てて、それを伸ばし、社会に出てそれを発揮し幸せを感じられるよう、支援を行っていくことが大切であると感じました。

その人が自分の好きなことを見つけ楽しめるように支援をすることは、療育などの福祉領域に限らず心理職共通の役割だと感じました。

(4A 澤村)

 

今回の実習は説明を受けるだけではなく、実際に施設内を見学することができたため、とても有意義なものでした。

特に印象的だったのは、職員同士のコミュニケーションです。職種問わず、誰もが会話することができる環境であり、暖かい雰囲気を感じました。そこで私はそういった雰囲気が利用者でも保護者でもない第三者である実習生の立場でも感じられる理由として、職員の方々の何気ない日常の会話の積み重ねがあるからなのではないかと考えました。すなわち、要支援者が安心できる環境というのは意識して作るものではなく、日々の関わりの中で「自然と」作られていくということです。

このように、支援者の態度や関わり方次第で要支援者を取り巻く環境が大きく変わるということを今回の実習を通じて学ぶことができました。そして、これまでに自分の中で固定概念としてあった「障害」に対するネガティブなイメージを改めなければならないと感じました。

(4B 小沼)

(「心理実習」担当教員)


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