海外協定校留学レポート:ノーサンプトン大学・3~ コロナ禍での留学準備~

昭和女子大学では,グローバル人材育成のためのさまざまな留学・海外研修プログラムを用意しています🌏

2021年9月から,本学の海外協定校であるイギリスのノーサンプトン大学(University of Northampton)で留学生活を始めている心理学科・3年生の中村さんより留学レポートを届けてもらっています😊
海外協定校留学レポート:ノーサンプトン大学・1~現地到着レポート~
海外協定校留学レポート:ノーサンプトン大学・2~留学生活①~

今回,中村さんに留学までの手続きについて詳しくインタビューを行い,コロナ禍における留学で苦労した点などについて答えてもらいました。

留学を検討している皆さんの参考になれば幸いです✨

留学するために具体的にはどのような準備をしましたか?

私が留学を考えたのは、2019年12月頃でした。

当初は、SAF(Study Abroad Foundation:米国の認可非営利教育機関)の説明会に出席したり大学のCIE(国際交流センター)から海外協定校のパンフレットをもらったりしましたが、新型コロナウイルスの影響により渡航時期を1年延期することにしました。

その後、2020年10~11月頃から本格的に留学先を探し、留学条件の確認をCIE(国際交流センター)の方にご協力いただきながら進めました😊

1年間の留学を希望していましたが、IELTS for UKVI※1のスコアが必要なことがわかり2020年の年末に受検しました。

条件が揃ったところで留学申込書を大学に提出し、2021年2月に学内選考の面接を受け選考結果が出たのが3月でした。

大学の渡英許可の条件は、海外渡航危険レベルが1以下でした。その時点ではレベル3で「オンライン留学をするか、1年延期をするか」などCIEや学科の先生と相談しながら想定し準備を進めました。

本来は、選考結果が出てすぐにノーサンプトン大学(University of Northampton)に返事をしたり、ビザの申請を行ったりしていたはずでした。しかし、大学から渡英許可が下りたのが2021年7月中旬と直前だったため、準備を性急に行わなければなりませんでした💦

※1 IELTS for UKVI…海外留学などを行うための英語力を証明するために受ける試験の1つであるIELTSのうち、英国政府によって設立された公的な国際文化交流機関であるブリティッシュ・カウンシル(British Council)が運営する英国ビザ申請用の試験。

オンラインで各種手続きを済ませました

ビザの申請はどのように行いましたか?

私の場合、6ヶ月以上の長期留学だったため学生ビザの申請が必要でした。イギリスへの留学だったので、英国ビザ申請センターで手続きを行いました。

事前にオンライン予約を行い、パスポート情報やCASレター※2の番号、IELTSの点数などを入力しました。その後、センターで必要書類を提出し申請を行ったのですが、必要書類の細かなチェックはありませんでした。

実は申請時に不足していた書類があったのですが、手元にあった資料のバーコードで必要な情報が読み取れたので不備とならなかったようです。必要な書類が揃っているかどうか1人で確認するのが不安な人は、有料ですが「申請書類チェックサービス」を利用することをお勧めします💡

なお、駐日英国大使館や総領事館、ビザ申請センターのスタッフは問い合わせを受け付けていないため、質問などがあれば英国ビザ移民局(The United Kingdom’s Visa and Immigration Office)にメールか電話で直接問い合わせる必要があります。

あくまで私の場合はですが、ビザ申請から取得まで10日ほどかかりました。

※2 CASレター…留学予定先から発行される留学受け入れ証明書のこと。

現地についてから大学まではどのように移動しましたか?

私の場合、空港からのピックアップサービスがなかったため、渡航日前日にBritish Airport Transdfersで空港タクシー🚕をネット予約しました。

留学先のノーサンプトン大学学生寮(Scholars Green StudentVillage)の受付場所まで、事前に聞いていた住所では上手くたどり着けず、空港から約1時間45分ほどかかりました。

幸いにもこの時点で現地での携帯電話が使える状態となっていたため、受付場所のスタッフさんとタクシーの運転手さんで直接やり取りをしてもらい無事にたどり着くことができました。

空港タクシーで利用したBritish Airport Transdfersは、メールアドレスを登録することで予約した内容をいつでも参照することができます。また、ピックアップ予定時刻の1時間前には運転手の顔写真や名前、連絡先の携帯番号の案内が届きます。現地では、’British Airport Transdfers‘と自分の名前が書かれた紙を持った運転手さんが到着ゲートで出迎えてくれます。

なお、コロナ禍の水際措置のため、渡英前にイギリス政府に提出する乗客追跡フォーム(Passenger Locator Form)への登録も行いました。

離陸時の風景です

留学するにあたりコロナ禍の影響はどの程度ありましたか?

コロナ禍の準備で大変だったことは、4つありました。

1つ目は、Zoomやメールでのオンライン相談が主な手段であったことです。ステイホームの時期だったため、CIE(国際交流センター)や学科の先生に留学に関する相談を対面でしたくてもできませんでした。

2つ目は、手続きを自らオンラインでしなければならなかったことです。隔離期間に実施するPCR検査の予約番号の入手だけでなく、これまで紹介した乗客追跡フォーム(Passenger Locator Form)、現地で使う携帯番号の入手、空港から自主隔離で滞在する待機寮までのタクシーの手配、学生ビザの取得などをすべてオンラインで行いました。

3つ目は、実際の渡英が渡航予定日直前に決まったことです。ビザ申請センターやノーサンプトン大学にも新型コロナウイルスの影響は及んでいたため、ビザ申請から自宅にビザが届くまでの時間や、CASレターや寮の申し込みなどに時間がかかり、ギリギリのタイミングになりました。

最後に4つ目は、現地でのPCR検査キットの手配です。渡英した際、隔離期間中に自分で行うPCR検査キットの配送が上手くいかず、当初手に入りませんでした。大学や配送会社、購入先に何度か問い合わせをして、結局新しいものを購入して事なきを得ました。

一方で、渡英前はステイホーム期間だったがために、かえって英語の勉強に集中できました📖

ノーサンプトン大学(University of Northampton)が7~8月に実施している6週間のオンライン・アカデミック英語研修に参加しましたが、学術用語を学んだり論文を批判的に読む練習を通じて英語スキルを事前に向上させることができ、その経験が今でも活かせているのでその点は良かったと思っています😊


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