【授業紹介】「みんなで考える」特別支援教育概論

「特別支援教育概論」では、障害のある子どもたちへの支援について学んでいます。
この授業は学年横断型の選択科目で、1~4年生が一緒に学び、他学科の学生も履修しています。

今回の授業は、前回の授業後に寄せられた学生からの問いを出発点にしました。

📍「子どもの頃、クラスの中でうまく輪に入れない子がいた。どうすれば、誰も取り残されにくい集団をつくれるのだろうか。」

その問いには、かつて子どもとして集団の中にいた学生が、今度は子どもたちを支える側の視点から考えようとする姿勢が表れていました。


授業では、心理学の「同調圧力」や、「周囲の行動が人に与える影響」について学びながら、グループディスカッションを行いました。

学生たちは、
「“みんながそうしているから”という空気」「最初に声をかける勇気の難しさ」
などについて、自分自身の経験も交えながら真剣に意見を出し合っていました。

また、集団の中では「最初に動く人」だけでなく、「その人に続く二人目」の存在が集団を変える、という考え方についても検討しました。

子どもたちの世界でも、最初に関わる子だけでなく、
それに続く “二人目”の存在 によって、集団の雰囲気が少しずつ変わり、
「楽しそう」「自分も入ってみようかな」という輪が広がっていくことがあります。

授業内のグループワークでは、自身の生活の中から
🧑‍🤝‍🧑二人目の重要性を探す🧑‍🤝‍🧑話し合いも行われました。


実は、授業の最初に、
学生自身が「同調圧力」を体験する小さな実験も行いました⚖️

多数派の意見に流されやすい状況を設定し、すべての学生が多数派と同じ意見を述べる様子を予想したのですが、多数派とはことなる自分の考えを表明した学生が現れ、その学生に続く学生も現れたため、今回の実験では、意見は皆一緒にはならなかったという結果になりました。

「空気」は人を縛るだけでなく、誰か一人の行動によって変わることもある
―― 学生たちは、そんな集団の力についても体感しながら学びを深めていました。

学生からは、自分は最初に行動するリーダーにはなれなくても、誰かを支える二番目になる」「周囲との関わりに難しさを感じている人への接し方を考えたいといった感想が寄せられました。

多様な人が共に過ごす社会の中で、誰もが安心して過ごせる集団とはどのようなものなのか。
先人たちの研究を手がかりにしながら、学生たちは対話を通して学びを深めています。

(初等教育学科 教授 遠藤清香)

 

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