【心理学専攻】研究論文紹介:睡眠、レジリエンス、ストレス反応の関係

2022年度に本学心理学科を卒業し、現在、本学心理学専攻(修士課程)に在学中の冨岡美良さんの研究が、国際学術誌「Sleep and Biological Rhythms」に掲載されました。
著者:Mira Tomioka, Yusuke Matsunaga, Motoko Honda-Howard, Kazumi Ota, Hirokuni Tagaya & Norio Murayama
タイトル:The relationship among sleep, resilience, and stress response in Japanese female university students during the COVID-19 pandemic.
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この研究は、2022年度に冨岡美良さんの提出した卒業論文を再分析したものです。
この研究で明らかになったこと
本研究では、次のことを明らかにしました。
  • ここ数日に生じているストレス反応の強さは、睡眠とレジリエンスで40%も説明できる。
  • 睡眠はレジリエンスよりも、ストレス反応への直接的な影響力が強い
  • 睡眠はレジリエンスを向上させることにより、間接的にストレス反応を軽減させる影響力も持つ。

 

この研究の特徴
以上の関係について検討した研究はこれまでにもありましたが、次のデータに限定して検討したことが本研究のオリジナリティです。
  • 世界的にみて特に睡眠時間が短い日本の女子大学生を対象としたこと。
  • ここ数日のストレス反応について検討したこと。
  • コロナ禍での睡眠、レジリエンス、ストレス反応の関係を明らかにしたこと。

 

本研究の結論
ストレスを軽くするには、ちゃんと寝ることが重要!
ストレスを少しでも軽くしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
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ちなみに、共著者である村山先生とハワード先生は本学心理学科・心理学専攻の教員です。
心理学科ブログにはゼミ紹介の記事もありますので、ぜひご覧ください。
今後,各教員の研究成果も随時発信していきます📢
(心理学専攻)