障害を持ちながら働くということ-福祉社会総論の授業から-

(教員より)

福祉社会総論の授業で、当事者の方のお話を伺いました。
今日の講師の方は、心の病をもちながら、現在就労支援継続A型事業所の喫茶店の店長として活躍されている斎藤さんとその支援者の岩崎さんでした。

斎藤さんの過去の辛い体験(父親からの虐待、いじめ、児童養護施設入所、リストカット、心の病に対する偏見)とそこからの今日に至るまでの経歴を伺いつつ、授業した1年生からは、「生い立ちを聞いて想像以上にびっくりした」という感想がたくさん寄せられる一方で、「いろんなことを乗り越えて頑張っている姿は素晴らしい」という感想も同じくらい多くありました。

今まではテキストやDVDを通した当事者理解でしたが、当事者ご本人からのお話に、「本当に環境が人に与える影響は大きいと感じました。すべての人が住みやすい居心地がよい感じる場を作ることは難しいとは思いますが、そういう社会を実現していくことが必要」「自分は家族や周りの人に恵まれている環境にいることを忘れずに、人と支えあって生きていきたい」「自分も暖かい言葉をかけられるソーシャルワーカーになりたいと思いました」というように、いろいろな刺激を受けたようです。

ここで感じたことを忘れずにさらなる学習につなげていってほしいと思います。