北欧福祉研修6日目

8月31日

【コペンハーゲン市社会福祉課児童青年市民センター】

この施設では貧困を抱える家族や学校、保育、にそれぞれ担当のソーシャルワーカーがつき訪問治療を行い、予防を目的に配属されている。

学校は小学校、中学校に区切られており、ソーシャルワーカーは多岐にわたる数の学校を担当している。また、学校の会議に参加し先生方の話を聞いて学校の状況を把握し、福祉的支援が必要な子には対処法を考える。その際、その子供だけが対象なのか家族を含む支援が必要なのか見極める必要がある。

〝SOS″→sigh of safetyという言葉がある。訳すと安全性の表示という意味で問題の明確化、家族と本人がどのくらいのリリースを持っているか、どのように対処するかなどといったことを行うそうだ。

私はこの施設を訪問してそれぞれ市民にソーシャルワーカーが配属されている割合が多いことに驚いた。それから日本と比べてソーシャルワーカーの数が多いこともその理由の1つであると思った。

 

【コペンハーゲン市家族カウンセリングセンター】

この施設では0~8歳までの児童とその家族の支援を行っており、身体的に健全でなければならない、精神的心理的暴力を与えてはいけないという考えの元活動を行っている。すべての国民が通報する義務を所有しており子供の安全がおびやかされている通報があったとき支援をおこなう。子供の近くで働くことを職業としている人はその責任が重くなる。怠るとペナルティーも課される。

人格は生まれてから2~3年で決まるとされていて最初の2年が最重要で親と子供間のアイコンタクトやおむつ交換などちょっとしたことで愛着関係が築かれる。メンタライゼーションといって相手の心理をできるだけ早く読み取り親から子、子から孫へと悪循環が回らないようにすることが大切であるそうだ。子にとって親は一番重要な人物であり、しかし何らかの原因で親と隔離されている子は6000人にも及ぶそうだ。

私はこの施設を訪問して家族の支援とはどのようなことをするのか気になった。聞いてみると赤ちゃんの抱っこの仕方やアイコンタクトの仕方、接し方など細かく指導しているそうだ。私は正直かなり驚いたがそうすることによって親子関係が良好になっていくのならばそのような支援は必要だと思った。

 

 

(福祉社会学科2年生 Eさんより)