北本ゼミ(ソーシャルワーク演習)の1コマ~ゼミ卒業生とともに~

北本ゼミには、4年生が8名、3年生が6名所属しています。
今回は、3年生のゼミの授業の一コマを紹介します。

12月11日(土)の3・4時間目に補講を行いました。北本ゼミ(3年)は、社会福祉士と精神保健福祉士、社会福祉士と保育士のダブル資格を目指している学生が5名いるため、11月の実習で授業参加者が少なくなった日の授業分と12月10日(金)の学寮研修で授業ができなかった分を補いました。

この日の授業は、3年生は対面授業でしたが、土曜開催となったことで、3月に卒業生したゼミ生が5名、オンラインで参加してくれました。卒業生の就職先は、公務員(福祉職)、母子生活支援施設、有料老人ホーム、病院(医療ソーシャルワーカー)が2名です。

授業では、3年生が現段階での卒論の仮テーマ、問題意識・研究の目的、章立て案、先行研究(現在調べてあるもの)を発表したあとに、卒論作成にあたって、ゼミの先輩に教えてもらいたいことや、気になること、心配なことなどを質問し、回答してもらいました。

昨年の経験をもとに、先輩(当事者)ならではのアドバイスや情報提供、努力したこと、苦労したことなど、沢山の実際の体験に基づいたお話に、後輩の3年生はとても勇気づけられたようです。その日の3年生の授業の振り返り(感想)からは、「先輩方も不安を抱え、苦労されながら取り組まれていたことを知り、自分だけでないという安心感を得ることができました。」「卒論はどのように進めていけばよいのか不安を感じていましたが、先輩方が実習や就活と並行してどのように取り組んでいたかお話を聞くことができて勉強になりました」「今までは、あれもこれもと思い焦ってしまっていましたが、『何とかなる』という気持ちも大切であることを今回の対談を通して感じることができました。」「実習や就活、卒論など、忙しい時期だったと思いますが、周りと支え合いながら乗り越えてきたことが分かりました。私も強い意志をもって、ゼミのみんなと一緒に頑張りたいと思います。」のように、不安が緩和され、前向きになった様子が窺えました。また、「卒業されても交流するために時間を作って下さる先輩方がいて、心強いなと思いました。最後の一言でも『何かあれば連絡下さい』と言って下さり、優しい先輩方だと感じました。」というような先輩への気持ちも綴られていました。

また、この日のゼミの卒業生たちは、「女子大学生による働きやすい職場指標づくりに関する報告書」を作成したプロジェクトのメインメンバーにもなっていましたので、その「報告書」を3年生にプレゼントしました。

 

ついこの間まで、学生だったゼミの卒業生の皆さんの様子を見て、当時のゼミの授業を懐かしく思い出すと同時に、社会人となり成長されたことがわかり、とても頼もしい感じがしました。教員として嬉しい瞬間でもありました。
3年生のゼミの皆さんも、今日の授業で卒論作成の具体的な方法とともに、メンタル面も含めた乗り越え方を学び、これからに向けて活かしていきたいと思ったことが多々あったようで何よりです。実習での公欠を除き、全員が全出席(欠席なし)で、いつも課題提出も頑張っていますので、この先の就活、卒論、国家試験も皆で一緒に頑張れば大丈夫だと思います。これからも応援・支援していきます。

(北本佳子)