2010年3月

社会調査士資格取得のすすめ [2010年03月26日(金)]

 これからの社会に必要な技術や能力には、情報リテラシ-、外国語の能力、文章力・コミュニケーション能力などがあります。幅広い知識・教養というものも、変化の激しい社会を生きていくわけですから必要です。今回は、現代教養学科が学科として取り組んでいる社会調査士という資格について考えてみましょう。
 社会調査士というのは、生活、仕事、販売・サービス、地域など様々な事柄について調査することを仕事とする専門家で、最近になって注目され始めた資格です。なぜかというと、生活や会社やサービスなどさまざまな分野で科学的な調査に基づいて改善、効率化、質の向上を求めるようになったからです。社会全体の質を高めるためにも科学的な調査は欠かせないという認識が広まってきたからです。
 私が専門としている図書館情報学の分野も同様です。そもそも図書館情報学は1920年代アメリカ、シカゴの大学の社会学から誕生した学問ですから、図書館の科学的な調査はおてのものだったはずですが、それでも最近はサービスの満足度調査とか、従来あまり調査・分析されてこなかったことにも挑戦してサービスの質の向上に取り組むようになってきました。こうした調査も社会調査士が担当して、図書館情報学の研究者と協力して進めています。
 社会調査士は、将来、社会に欠かせない専門家として位置づけられると私はみています。
 ひとりの個人としても学び、資格を取得する利益は大きいものです。漠然と考えていたことがらを、アンケート調査したり、統計を分析しりすることを通して、対象を正確に把握し、自分なりの考え方を得ることができます。仕事や生活も客観的に科学的にみることができるようになります。昨年度の学科の最優秀卒業論文は、社会調査の技法を使って「若者の車ばなれ」を調査、分析したものでしたが、学生が行った調査の結果と各種の統計等の分析などから、既存の調査報告などでは得られない新しい知見をそれなりに導き出し、提示したものでした。この経験はきっと将来の生活や仕事にも役立つことでしょう。
 新入生の皆さんも在学生の方々もぜひ社会調査士に挑戦してもらいたいものです。もちろん私が担当している図書館司書の資格も、インターネット情報源の検索や資料の調査などの技術を身につけることができますので、挑戦してみてください。

 

(記事:N.O.)

卒業式 [2010年03月17日(水)]

3月16日、第4期生が現代教養学科を巣立つ日がやってきました。

4年間、嬉しいこと・楽しいこと・苦しいこといろいろありました。

卒業生を見送る先生方も嬉しいような寂しいような・・・
なんともいえない気持ちでこの日を迎えたのではないでしょうか。

卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます

   

   

  

 

  

 

  

 

(記事:C.N.)

 

オール初段クラブへのお誘い―人生キャリアを豊かにするために [2010年03月15日(月)]

 30年も前から、「オール初段クラブ」という会を立ち上げて、会長を務めています。未だに、会員は会長だけの一名です。組織化する気は毛頭ないので、会員を募集しているわけではありませんし、広報活動も、これがはじめてです。クラブの趣旨だけを紹介しておきますので、もしご賛同いただけたら、クラブ支部をつくっていただき、支部長に就任してください。風聞によれば、支部長が数名いるように思われます。資格も規則も何もありません。支部長として勝手に活動していただければ、うれしい。クラブの趣旨は次のようなものです。
 遊びにしろ、勉強にしろ、やってみたいと思うことはたくさんあると思います。その一方で、自分のやりたいことを一つ見つけて、それに専念しなさいという説もあります。一つに専念して、その道のプロになるのは、とても素敵なことですが、そこまでいかずに挫折してしまう人も少なくないでしょう。そんな普通の人にお勧めのクラブです。
 まず遊びから。スポーツにしろ、芸術にしろ、楽しそうな遊びがこの世にはたくさんあります。その中で、とりあえず、二、三科目ぐらいに絞ります。あまり多すぎると手が回らなくなりますし、一つに絞ると凡人は飽きてしまいます。しかし、決めたら、それなりに熱心に取り組みます。どこまで続けるかが、このクラブの命です。目指すは、初段。やるからには、初段ぐらいまではねばる。もちろん、二段以上になってもいっこうに構いません。目標を初段にしたのは、次の三つの理由からです。第一に、経験的に言って、初段ぐらいなら誰でも努力次第で到達するということ。第二に、遊びの楽しさが最も大きいのは、初段になる頃だということ。第三に、初段になるとプロの世界のすごさがリアルに理解できること。プロのすごさを見て楽しめるのも初段の醍醐味です。
 努力次第の初段になるには、次の二つが不可欠です。「繰り返し力」と「向上心」。何事も「力」と「心」が大切。テニスでも、ゴルフでも、なんでも、まずなすべきことは、基本の繰り返しです。繰り返す粘りがないと何も身につきません。はじめは誰でもウンザリするのですが、それでも繰り返すためには、向上心が必要です。昨日より少しでも良くなっていれば、素直に喜ぶ気持ちが大事。ちょっとでも向上しようという気持ちさえあれば、繰り返せます。向上すると楽しさが確実に高まります。この力と心をもっていれば、ほとんど間違いなく、そして楽しく初段に達します。
 初段に達したら、ほどほどに楽しみながら、他の新しい科目を追加します。少しずつ初段科目を増やそうというのが「オール初段クラブ」の基本方針です。最近、私はテニスを新科目に追加しました。かなり歳をとってからのことで、なかなか上達しませんが、新科目は新科目なりに楽しい。同時に、つくづく思うのですが、スポーツや芸術は、若い時にやっておくと生涯の楽しみの財産になります。若い時にテニスをやっていた人に、歳をとってから追いつくのは、絶望的に難しいのです。
 スポーツや芸術に親しむ時間があるのは、大学時代。学生が遊び好きなのは、今も昔も変わりません。大いに遊ぶのがいいでしょう。でも、向上心を刺激しない、進歩のない快楽主義的遊びはほどほどにしておくのがいいでしょう。誰でもすぐにできるような、繰り返しの努力が必要のない遊びは、すぐに飽きます。テレビゲームのテニスでは、すぐに飽きますが、繰り返しによって向上する遊びは、生涯にわたって楽しめます。
初段の程度が分からない?というかもしれません。段位のない遊びの方が多いのですが、段位のある遊びを一つでも経験すると、だいたいの相場が分かるものです。だいたいというところはいい加減なのですが、わがクラブのルールは、その程度のいい加減さでいいのです。
 次に、勉強。遊びだけでは支部長になる資格はありません。資格がないといいましたが、これは資格以前の資格です。遊びだけでは人生がつまらないからです。勉強は、知的な遊びです。身体的な遊びには、体力が大きく影響するのですが、知的遊びに関係する「脳」力は無限です。刺激すればするほど脳は活性化します。
 勉強も、遊びと同じように、まず二、三科目の初段を目指します。社会学でも、経済学でも、心理学でも、統計学でも、英語でも、歴史でも、文学でも、楽しそうな科目を決めましょう。決めたら、「繰り返し力」と「向上心」を忘れないように。遊びと同じです。分からなくても、繰り返していれば、だんだん分かるようになります。繰り返せば、向上します。だから楽しくなるのです。楽(ラク)して楽しめる勉強はありません。楽勝の単位科目は、何の役にも立ちません。
勉強に初段ってあるの?ごもっともな質問ですが、わがクラブのいいかげんさから言えば、あります。「高校の教科書+大学の教養」が初段クラスだと考えて下さい。したがって、自分の選択した科目に関係する高校の教科書は、繰り返しながら、読みなおします。試験のための勉強ではなく、知的な遊びだと思って高校の教科書や参考書を読むと結構楽しいことが分かります(私は高校の教科書を全科目手元に置いています)。その上で、選択した科目に関連した大学生用の本を乱読気味でもいいから読みます。そうすると、自分の肌に合う専門書に出会うことができます。その本を楽しく繰り返し読めるようになれば、立派な初段です。
 会長一人の秘め事を公開したのは、二つのきっかけがあります。一つは、「現代教養」の理念と無関係ではないと思ったからです。いま一つは、はやりのキャリア教育。人生キャリアの8割は偶然です。偶然のキャリアを生きるために必要な力は、日常的な「学び習慣」です。わがクラブの活動は、学び習慣を身につけることにもなります。
まず一つでも初段になれば、オール初段クラブの趣旨が分かっていただけるでしょう。大学時代に、二、三科目の遊びと二、三科目の勉強を楽しむのがいいのではないかと思います。卒業後には新科目を追加して楽しんでください。正しい方法やルールがあるわけではありません。面白いかもしれないと思ったら支部長に就任して活動してください。そんな優雅な時間を持てるのが、学生の特権です。そして、その体験が社会に出てからの遊びと勉強と仕事に大いに役立ちます。

(記事:M.Y.)

地域研究(北アジア) [2010年03月05日(金)]

2月1日(月)に「地域研究(北アジア)」の授業で中国中央民族大学教授で千葉大学外国人研究員のサランゲレル先生に、「西部モンゴル人ラマ僧の衣装とその象徴性について」講義をしていただきました。
 講師は、日本の国立民族学博物館にも客員研究員として招聘されたことがあり、モンゴル研究では知られている文化人類学者です。この講義では、最近中国で出版された講師の著書内容に基づき、パワーポイントを使いながらモンゴルのラマ僧のさまざまな服装を見てもらい、その色などからそれぞれの象徴性について説明していただきました。
 それにより、受講生たちはチベット仏教とモンゴル文化のもっとも奥深い一面に触れることができ、理解を深めたと思います。

   

 

(記事:H.)