現代教養学科「アート・マネージメント」No.3

1月13日にコンサート「チェロで聴く物語 『ゴーシュ』から“ドビュッシー”まで」を主催した現代教養学科開設科目「アート・マネージメント」の授業についてご紹介します!

“アート・マネージメント”とは、いったい何のことでしょうか?
たとえば、素晴らしいアーティストがいたとしても、演奏会を開かなければ素晴らしい演奏は人の耳に届きませんよね?
一方で、「素晴らしい演奏が聴きたい!」と思っても、演奏会が開かれることやチケットの入手方法を知らなければ聴くことはできませんよね?
また、開催される場所が遠方の場合は、時間とお金が無ければ行けないかもしれません。
こんな問題を解決していくのが、“アート・マネージメント”の仕事なのです!
アーティストが演奏会を開催するための手助けをすれば、アーティストは自分の演奏の練習や準備に集中することができます。
「演奏を聴きたい!」と思っている人に、演奏会があることを知らせて、すみやかにチケットを届けることができれば、無事に聴きたい演奏を聴いてもらうことができます。
都心部から離れた地域でコンサートを企画すれば、地方に住んでいる人たちにも素晴らしい演奏家の演奏を聴いてもらうことができますよね。
音楽を例に挙げましたが、美術や演劇など、アートの創り手(アーティスト)と受け手(オーディエンス=聴衆)をつなぐ、送り手(マネージメント)の仕事が“アート・マネージメント”です!
“アート・マネージメント”の仕事は、目先の仕事だけではなく、社会や国を動かす大きな力にもつながっていきます。
企画した演奏会に、聴衆が大勢集まって利益が出れば、演奏者に報酬を支払うことができ、次のコンサート運営につなげることができますね。
演奏会場が有名になれば、その会場のある町を知る人も増え、また町を訪れる価値のある場所や名産品などが増えれば、町はどんどん活性化していくでしょう。
“クール・ジャパン”と呼ばれ、日本のメディア芸術が世界から注目されている今日、“文化”は社会や経済を動かす大きな力となっています。
現代教養学科では、このような“アート・マネージメント”の仕事を勉強することができます。
コンサートを学生が実際に企画して、ホールでコンサートを開催してしまう授業です!
皆さんも、ぜひ一緒に学んでみませんか?!

学生が、映画館や劇場、コンサート・ホールなどで手に入れたチラシを持ち寄って、チラシ・コンテストを行っているところです。
1位になったチラシは、どうして1位に輝いたのでしょう?
その理由をみんなで考えることで、チラシ作成のノウハウを学んでいきます。


どんなコンサートにしたいのか、ディスカッションでコンセプトを決めていきます。


アーティストが何度か授業に参加してくださり、ディスカッションをしながら曲選びをします。写真は、ヴァイオリニストの高瀬真由子さんです。

(記事:J.F.)