図書館見学に行ってきました

現代教養学科には図書館学の資格課程が配置されています。「図書館司書」と「学校図書館司書教諭の2種類があります。
例年、夏休みのはじめに図書館学科目を履修中の受講生を対象に図書館見学を企画しています。今年は、国立国会図書館(8/1)と千代田区立日比谷図書文化館(8/2)の二カ所、どちらもちょっと変わったところのある図書館に行ってきました。

国立国会図書館は、日本における唯一の国立図書館として「議員の調査研究に資するため」に設置されています。でも、一般にも公開されていて閲覧や各種サービスが受けられますし、インターネットからデジタル資料を利用することもできます。
参加した学生の感想は、「書庫を見学できたのはとても貴重な体験だった。」「雑誌や新聞だけでも膨大な数が並んでいて圧倒された」「地下17層の書庫は圧倒的」「関西館や国際子ども図書館にも行ってみたい」「大学の図書館では見られないカード目録の実物があって興味を惹かれました」など。

千代田区立日比谷図書文化館は、「旧・都立日比谷図書館」の図書館サービスと千代田区立四番町歴史民俗資料館の機能を合わせた複合型の施設です。官公庁街のまっただ中にあり、千代田区民の利用者よりも区外の利用者が多いというちょっと変わった公共図書館です。「一日いても楽しめる施設」というコンセプトで、館内にカフェやレストランがあって、館内の本を持ち込んで読むことできます。もちろん、併設の文化館とも自由に行き来ができます。学生が一番興味を惹かれた特別研究室は、内田嘉吉文庫を中心とした貴重な古書の書架と特別研究席からなっています。ハリーポッターの世界の図書館に出てきそうな革張りの古書にみんな夢中、時間になっても動こうとしないので、困ってしまうほどでした。
感想は「楽しそう、利用したいというわくわくした気持ちになりました」「見るからに貴重な古い資料を手に取る時は緊張した」「外側からではなく内側から図書館を見ることができました」「様々な工夫がなされており、とても勉強になりました。」など。

どちらの図書館でも見学の後の質疑は大変盛り上がり、いろいろな質問が出て時間オーバーになるほどでした。

(記事:H.T.)