2020年9月

現代教養学科ブログリレー -志摩先生- 出張先の写真を振り返って [2020年09月11日(金)]

現代教養学科の志摩です。

来週あるバルト3国とポーランドについての講演の準備のために、現地の写真を見返していました。毎年、この時期は現地に滞在して研究の時間を過ごしていましたが、今年は、コロナ禍で現地へは行けず、メールで駐日ラトヴィア大使とやりとりをしたりして、来年のことを練っているところです。2021年は、日本がラトヴィアを正式に承認してから100年なのです。

さて、今回の講演では、バルト3国とポーランドをどのような繋がりから紹介したらよいか、と、考えているところです。その中で、昨年、ゼミ生2名が同行した現地調査で訪問したリトアニアを少し紹介しましょう。

まず、紹介したいのは、クライペダというリトアニア唯一の港町です。長らくドイツ語名メーメルと呼ばれていました。13世紀にドイツ騎士団が建設し、その後、プロイセンとなっていた地域にあります。第一次世界大戦後にリトアニアが独立すると、リトアニアの領土となりましたが(1923年)、多数暮らしていたドイツ人住民はドイツ復帰運動をおこし、これを利用して、ナチス・ドイツはこのメーメル地方を軍事占領した。第二次世界大戦後には、再び、リトアニア領となったところです。ドイツ風の街並みが残っています。

 

クライペダの港

 

クライペダの町

 

このクライペダから小さなフェリーに乗船して10分程度で対岸のクルシュ砂洲に到着します。この砂洲は、ユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されています。全長98キロメートルの砂洲の中でも、ニダという町は、ドイツ時代から保養地として知られ、ドイツ人の作家トマス・マンの別荘も残されている。並ぶ家は可愛くのんびりした気持ちになる今も保養地です。

 

ニダの家々

 

クルシュ砂洲(ニダからの眺め)

しかし、ここを少し進めば、そこは、ロシアのカリニングラード州です。砂洲上に国境があり、林をうろうろしていて、ロシアに迷い込まないように気をつけなくてはと、少し緊張する場所でもあります。

クルシュ砂洲(遠くに見えるのはロシア領?)

 

クルシュ砂洲の林(実際にどんどん歩いていると方向がわからなくなり、学生と迷子状態)

 

クルシュ砂洲のロシア側のカリニングラード、これは、かつては、プロイセン、そしてドイツ帝国の領土であったケーニヒスベルクという都市でした。ドイツの哲学者カントが一生を過ごした場所として有名ですが、現在は、ロシア領の飛び地リトアニアとポーランドに挟まれた場所となっています。

次に紹介するのが、トラカイ城です。ここは、リトアニアが中世最大の版図を誇っていた時代のリトアニア大公のお気に入りの城でした。初めてここを訪れたのは、1992年、ソ連からリトアニアが独立を回復した直後で、廃墟の修復の基金が集められていたころでした。冬のトラカイ城は、湖が氷、白い氷上に浮かぶ中世の城の風情です。

 

中世の城トラカイ

 

最後に、首都のヴィルニュスを紹介します。リトアニアは、ポーランドと同君連合を組んでいた歴史をもち、カトリック教の信仰の篤い国です。

ヴィルニュスのナポレオンが気に入ったと伝えられる聖アンナ教会のすぐそばに立つ大きな彫像は、ポーランドの愛国詩人アダム・ミツキェ―ヴィッチです。リトアニアに人々にとっても愛国詩人、つまり、当時は、ロシア帝国領となっていたこの地域ですから、国境もなく、現在のベラルーシの人々、ポーランドの人々もこの地域に共住していたのでした。

このあたりをうろうろしていると、境界を超えて移動することが自然であっただろうと納得がいくものです。

バルト3国では、移動の主な手段はバスです。初めてこの地域を訪れたときは、バスや電車は、木のベンチであることを思い出しながら、いまは快適なバスでの移動ですよ。ぜひ、出かけてみてください。多文化の融合を感じることができると思います。

 

バス・ステーション

現代教養ブログリレー(田中先生) 書籍紹介「第三の波」 [2020年09月07日(月)]

Society 5.0 - 科学技術政策 - 内閣府Webサイトより説明図

Society 5.0 – 科学技術政策 – 内閣府Webサイトより

皆さんは”Society 5.0”をご存じですか?ソサエティ5.0は今年度が完成年度になる「第5期科学技術基本計画」のキャッチコピーです。狩猟社会(Society 1.0)、農耕社会(Society 2.0)、工業社会(Society 3.0)、情報社会(Society 4.0)に続く、新たな社会を指すものです。その社会は”超スマート社会”とか”データ駆動型社会”とかになると言われています。今年の前期の「情報と社会」という科目で取り上げて、数回にわたって解説しました。 ところで、狩猟社会、農耕社会、工業社会、情報社会のこの表現、なんだかよく耳にしますよね。私が記憶する限りでは、日本にこの考え方を広めたのは未来学者のアルビン・トフラーだったように思います。

第三の波 表紙

「第三の波」アルビン・トフラー著 ; 鈴木健次 [ほか] 訳  日本放送出版協会

アメリカの未来学者であるアルビン・トフラーは、機械修理工兼溶接工からジャーナリストになり、労働問題、ビジネス、経営の専門家を経て1970年に『未来の衝撃(Future Shock)』を、1980年に『第三の波(The Third Wave)』を出版します。どちらもベストセラーになって、マスコミでかなりの話題になりました。内容は難しいのですが、一般人向けに具体例(予想)を示しつつ分かりやすく書かれています。
『第三の波(The Third Wave)』の「第三の波」とは、第一の波が農業革命、第二の波は産業革命であり、それに続く第三の波は情報革命による脱産業社会がやってくるとの未来予測で、情報化社会で何が変わるのか、どのような未来がやってくるのかを大胆に予測しています。情報社会あるいは脱工業化社会と言う言葉が日本社会に広まったのはこの時だったと理解しています。用語はその後、高度情報化社会という言葉に変わっていきました。

さて、この「未来の予想」ですが、本当に実現した事例がいくつもあります。一例を挙げると、パソコンも一般大衆に普及しておらず(当時は大型コンピュータの時代)、インターネットもまだ登場していない頃に「音声入力が主流になってキーボードがいらなくなり、タイピストが失業する」と予測しています。最近になってスマホの音声入力が便利ですよね。それを40年前に予想しています。もちろん外れている予測もありますし、当たっている予測もあります。大外れの予想と言えば「人類は海底に都市を作って住んでいる」でしょうか。
この本の出版当時は「これがパラダイム・シフト(社会全体の劇的な変化)ってやつなのか」と時代の転換点に立っているような気なったのを覚えています。
今読み返してみると「この件はなぜ予測できたのだろう?」 当時とは違った驚きを持ちます。
皆さんが大学時代に出会う本も、もしかしたら何十年もたってから読み直す機会があるかもしれません。できれば読み直したくなる本に出会えると良いですね。

「第三の波」は古い本なので新刊どころか古本でもなかなか見つかりません。それどころか公共図書館でも見つけにくいと思います。本学の図書館には所蔵がありますので、興味のある方は下記を参考にぜひどうぞ。

書名「第三の波」
アルビン・トフラー[著] ; 鈴木健次 [ほか] 訳
東京 : 日本放送出版協会, 1980.10
本学図書館所在 朝日/410 B1書庫 000190278

【フフバートルゼミ】3年ゼミでオンライン飲み会を行いました [2020年09月03日(木)]

こんにちは。現代教養学科フフバートルゼミ3年の茂木です。

今回は、3年ゼミで行ったオンライン飲み会についてお伝えします。

 

本来であれば飲食店に行って親交を深めたいところですが、現在は新型コロナウイルスの影響により様々な活動を制限しています。そのためオンライン飲み会を開催する運びとなりました。

「飲み会は店でワイワイやるから楽しいんだよ!」なんて思っていましたが、実際にやってみると想像以上に楽しい時間を過ごせました。

早速ゼミメンバーのオンライン飲み会についての感想を紹介します!

 

佐竹さん:ゼミのメンバーと対面で話せる日が来るのが待ち遠しいです!

鈴木さん:みんなの私生活や、一面をより知る機会ができて嬉しかったです!みんなの時間があえばまたやりたいなー!

堤さん:夜中までありがとうwww 全員ちゃんと集まれなかったから、またやりたい!!

鈴木さん:同じゼミになってから約半年、ようやく同じ授業を聴く仲間という関係から一歩踏み込んだ関係になれたと感じます。

 

みなさん楽しんでくれたようで良かったです!授業、就職活動、趣味、夏休み何をしていたかなど、普段のゼミでは話さないようなことをたくさん話せました。フフバートル先生にも来ていただき、ゼミ全体の距離がぐっと縮まったと思います。先生がお酒に強いという話には一同驚愕しました(笑) モンゴルのお酒にどんなものがあるのか想像できませんが一度飲んでみたいです!

新型コロナウイルスのために我慢しなければならないことは多々ありますが、そんな状況だからこそ新しく発見できることは意外にも多いのではないでしょうか。「オンライン飲み会」もコロナ禍でなければ、たくさんの人に浸透することはなかったと思います。どんな状況でも楽しむことを忘れない人になりたいと切に思います!!

 

最後になりますが、参加してくれたゼミメンバーの方々、先生、ありがとうございました。本当に楽しかったです。またやろうね!

読んでいただき、ありがとうございました。

記事:フフバートルゼミ3年一同