【鶴田ゼミ】夏ゼミ!卒論と向き合った後に“ミカン下北”へ

こんにちは。鶴田ゼミ4年の稲舟です。
暑い日が続きますが、皆さん、夏を楽しんでいますか?
私たち4年ゼミ生は先週、夏ゼミで久しぶりに集まりました。今回のゼミは、教室での卒論研究の状況報告と「ミカン下北」への見学会です!

【井の頭線の下北沢駅高架下にオープンしたミカン下北】

この日は、午前中から教室に集まり、現時点での卒業論文の進捗状況を発表し合い、質問や意見交換、先生から指導を受けました。
6月25日にあった卒業論文中間発表会から約2ヶ月が経ち、発表会の際に頂いた意見や質問も参考にし、先行文献を読み、独自の調査計画を立てるなど、それぞれ研究を進めています。
卒業論文のテーマは、日常の中で興味を抱いた社会現象や、プロジェクト活動を通して向き合った社会課題など幅広いのですが、進捗状況を聞く中でお互いに情報提供したり、アドバイスし合うことができました。

【後期から留学する仲間との記念撮影】

改めて、卒業論文の執筆は自分だけで行なうものではなく、切磋琢磨しながらチームで行なっていくものだと感じ、ゼミメンバーの卒業論文の完成が今から楽しみになりました!
夕方から下北沢へ皆で移動。京王電鉄の菊池さんと丹羽さんに「ミカン下北」を案内して頂いた後、場所を変えて、色々とお話を伺いました。
「ミカン下北」は2022年3月に下北沢駅の高架下に開業した商業施設です。街の名所として知られる「東洋百貨店」や、地元に根付いた飲食店や物販店、シェアオフィスなどの他にも、世田谷区内で3か所目となる区の「図書館カウンター」が設けられています。

皆さんは下北沢の街にどのようなイメージをお持ちですか?
下北沢は音楽や演劇、ファッションなど個性的なカルチャー色が強いというイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。
「ミカン下北」のコンセプトは「ようこそ。遊ぶと働くの未完地帯へ。」というものです。
カルチャー要素の強い「遊ぶ」と、「働く」という要素を加え、幅広い層がジャンルを超えて集まる街を創り出しています。
完成された場を提供するのではなく、テナントや地元民の主体性を引き出し、街の魅力や価値をつくりあげていくという想いから「ミカン」と名付けられたそうです。
お店がひしめき合っている様子やお店の外にはみ出している客席、そして、ちょっとした面白い仕掛けが下北沢という街の雰囲気を表しているように感じました。
お話しにもありましたが、京王電鉄が何かを提案するというより、「ミカン下北」を通じて、お店や街が、自主性を持って活動ができるように支援し、継続的な魅力価値向上を目指しているところが印象的でした。
私は、鉄道高架下空間を中心としたまちの活性化について卒業論文を執筆したいと考えているので、菊池さんと丹羽さんのお話を聞けて大変勉強になりました!
特に、高架下空間ができたことにより、駅周辺の街との一体感が深まったという話が印象に残りました。駅周辺の茶沢通りなどの道幅が広く取られ、通りやすくなったことで、住宅街から犬の散歩をする住民が街に出たり、防災機能の面で、街の魅力を上げているお話しを聞いて、鉄道高架下空間の可能性の広さを改めて確認し、卒業論文に活かしていきたいと思いました。
また、右上写真の大階段はお店が閉まっても通り抜けできるとのことで、地元の新たな地域コミュニティ、シンボルになりそうな予感がしました!
今回のお話を聞いて、鉄道高架下を切り口にまちや地域との関わりが伺うことができ、鉄道高架下空間によって引き起こされる駅周辺の環境向上やまちの新たな魅力創出の大切さを学びました。他の事例も比較しながら卒業研究を進めていきます。
お忙しい中、案内してくださった菊池さん、丹羽さん、ありがとうございました。
皆さんもぜひ、下北沢の雰囲気&街並みを「ミカン下北」に行って体感してみてください!

(記事:4年 稲舟)