【鶴田ゼミ】災害時の給水ステーションを知っていますか?

こんにちは。鶴田ゼミ3年の葛西、佐藤です。
8月も後半に入りましたが、まだまだ暑い日が続いていますね。
さて、先月末7月30日に区立こどものひろば公園(世田谷区下馬)で「三茶水かけ祭り2022」を開催しました。このイベントは、地域の子どもたち向けに、公園内の指定したエリアでルールを決めて水かけを楽しんでもらうもので、子どもたちは水鉄砲を持参して集まってくれました。
水かけイベントを看板に掲げていますが、実は楽しみながら防災訓練をし、防災意識を高めること、公園にある災害時の給水ステーションを地域の方々に知ってもらうことが目的となっています。

【配管をつなぎ、災害時用飲料水提供の準備】

2020年以降、新型コロナウイルスの影響により開催を見送ってきたイベントですが、今年は感染防止対策をし、消防団をはじめとする地域の方々と実行委員会をつくり、準備を進めてきました。当日はお天気にも恵まれ、3年ぶりに無事開催しました!
このイベントで私たち鶴田ゼミでは、子どもたちへどのように防災知識を伝えたらよいか考え、4つのコンテンツに絞って企画・運営しました。

【みんなびしょぬれ!? ○×クイズ!】

1つ目のコンテンツは“みんなびしょぬれ!? ○×クイズ!”です。
自由に水をかけることができる「水かけエリア」の中で、私たちが防災に関するクイズを出題し、正解した人が不正解の人に水をかけることができるコーナーです。
子どもたちが盛り上がってくれるか心配な部分もありましたが、わざと間違えて水にぬれている子や自分が持っている知識を私たち大学生に教えてくれる子もいて、コミュニケーションを取りつつ、楽しんでもらえたのではないでしょうか。

【3L運搬体験コーナー】

2つめはドリンク&3L体験コーナーです。
ここは、給水施設の水が飲料用であることを周知するため、災害時用の仮設給水スタンドを設置し、水を実際に飲んでもらいました。また、災害時に持ち帰ることができる1人分(3L)の水の重さ体験も行いました。体験後に飲料水の味の感想やコメントを書いてもらうことで、体験してくれた方々とコミュニケーションを取ることができました。

【休憩スペースで災害時の情報発信】

3つめは休憩スペースです。
ここでは、世田谷区が作成している災害に関するパンフレットと、災害に関するPOPを作成して設置しました。大人の防災意識の向上を目的に設置しましたが、テントに来てくださった親御さんは、子どもたちが楽しむ姿を目に焼き付けており…。テント内で大人同士、防災の話題をするのは難しく、より工夫が必要だと感じました。

【カフェBa-Waの2階で防災紙芝居】

4つめは紙芝居の読み聞かせです。
公園の隣りにある世田谷福祉作業所のカフェ「Ba-Wa」の2階で、防災関連の紙芝居読み聞かせを行いました。これは「三宿あおぞら図書館」でもお世話になっている下馬図書館とのコラボレーション企画です。訪れてくれた子どもたちは集中しておはなしを聴いてくれました。
他にも、バケツリレーや初期消火訓練などが行われ、子どもたちが楽しみながら自然と防災訓練に取り組む姿が見られました。直前の告知だったにも関わらず、多くの人が足を運んでくださり、想像以上に大盛況でとても嬉しかったです。
今回イベントの企画・運営を通して、給水施設の役割や使い方、地域の消防団の活動について知り、実行委員会の中では、地域と関わる施設や団体など多様な立場の方々の意見を伺い、議論することができました。
地域にとってどのような取り組みが必要なのかを考え、企画し、提案、運営することは予想以上に難しいことでしたが、幾つかの課題を乗り越える中で、自分の視野を広げることができました。この経験を今後関わっていくプロジェクトでも活かしていきたいと思います。
参加してくださった皆さん、ありがとうございました!

(記事:3年 葛西、佐藤)