社会人メンターによる自主企画が開催されました

季節外れの大きな台風が過ぎ去り、秋がぐっと深まってまいりました。

この度の台風よる被害を受けられた皆様に心よりお見舞い申し上げます。
被害に遭われた方々へは、謹んでお見舞い申し上げますとともに、
一日も早い復旧をお祈り申し上げます。

さて、去る9月26日、社会人メンター主催による自主企画、
「介護について語ろう!~経験者に聴く介護の現実と経験談~」が開催されました。

主催者より、当日の様子をご報告いただきましたので、紹介いたします。

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今回は、介護経験者のメンターでもあるAさん、Bさんをお迎えして
介護の実際について質問を交えながら、お話いただきました。

育児に関しては人々や企業の理解もすすみ、様々な制度や仕組みが整えられつつある印象です。
果たして介護はどうなのだろうか、自分が介護する事になったらまずはどこに相談すればいいのか、
どんな制度があるのか、また実際、自分の家庭や仕事との両立は出来るのだろうか、など
疑問がたくさんあるけれども、なかなか聞けないのも介護のような気がします。
そういう素朴な疑問から介護する側のメンタル面の保ち方までオープンにお話しいただき感謝しています。

お一人はまだ現在進行形で、こうやって時々、介護から離れて他の方とつながっていられる時間は
貴重な時間とのこと。そう言っていただけて主催者としても、嬉しく思いました。
介護によってこれまでと同様に働けない自分に納得がいかずに「介護離職」という選択をされたようですが、
あとに続く方には、可能な限り仕事は続けていってくださいねとのお言葉。
ご自身の選択に後悔はないそうですが、介護をしていると他の世界との繋がりがより一層重要で、
今こうやって自分の経験が役に立つのならばと、メンターに登録されたそうです。
ある意味、介護があったからこそ新しい世界と出逢えた、というお顔が活き活きとされているのが印象的でした。

また、もうお一人は、既に介護は終わられて、今は持ち前のバイタリティで
また新しい何かに挑戦しようと模索中で、その一つがこのメンターの活動とのこと。
振り返ると、比較的期間が短かったお父様の時は子供としての役割を担わせてもらっていると思えたそうです。
しかし、誰しも想像はつきますが、いくら自分の親という身内であっても、
介護をしていると育児同様いつも「天使の心」ではいれない事あるそうです。
育児は成長していく過程を見守ることが出来るけれども介護は逆。

それでも当初はデイサービスを嫌がっていた親御さんも、楽しんで行くようになられ、
幼児が保育園や幼稚園で季節の行事などを経験するように、
デイサービスや施設は、人間がまた子供に戻っていく場所だったと感じたそうです。
このご経験から、ご自分のお子様には「親をデイサービスや施設に送ることは、悪い事ではない」と
言って聞かせようと思うとのことでした。
時には、自分一人で頑張るのではなく上手に利用できる制度を利用して、
介護する側の心身の健康も保つことが大事なようでした。
非常に参考になりました。

私が今回、強く感じたことの一つは、
親が健康なうちに親自身の希望をきちんと聞いておこうと思いました。
つい後回しにしてしまう話題ですが、健康なうちにしか話せないことですし、
現実味が帯びてくる前にきちんと話をしておくことが大事とのアドバイスを頂戴しました。
そして、自分が介護される時は、どうなのか。
参加者全員が「可能な限り自立していたい」との思いがありました。
その為に今から出来ることはなにか考えていきたいと思います。

お二方とも、ご自身の経験が誰かの役に立つのであれば幸いと、
オープンに本音でお話くださり、ありがとうございました。
多くの事を経験されたお二方ですが、エネルギッシュにご自身の人生を歩まれていて素敵だなと感じました。

最後に私個人的には、社会人メンターとしての最後の自主企画となりました。
私もお二人同様に自分の経験が学生さんのお役に立てばと思っての事でしたが、
私のほうが学ぶことが多く、こうやって素晴らしいメンターの方々からもたくさんの学びをいただき、
本当にありがとうございました。

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”自主企画”は、年間を通して募集を行っています。
メンター相互の交流や意識向上、社会参加の手掛かりとなるような勉強会や講習会だけでなく、
気になるテーマや話題について共有したいという方、是非企画をお寄せ下さい。

昭和女子大学社会人メンターネットワーク

社会人メンターネットワークについての詳細は、以下のホームページをご覧ください。
https://mentor.swu.ac.jp/