ブックリレー第30回

インスタグラムで始まった「日文生ブックリレー」をブログでも掲載しています。
今回で第30回目です。

日文のインスタグラムは以下の通りです。日ごろのイベントなどをアップしています!
是非覗いてみてください。
日文アカウント:@swu_nichibun_official

本を通じて日文生同士はもちろん、受験生の方とも繋がっていければ嬉しいです。
今回も3年と2年生のお2人です👩

①EHさん🐢

お久しぶりです!ブックリレーは2回目になります!!
最近は色んな趣味を充実させながら忙しい日々をおくっております。笑

今回私が紹介させて頂く作品は北野 勇作さんの『カメリ』です!!
皆さんはヒトが消えた世界を想像したことがありますか??

ヒトという存在自体が消えた世界のカフェで模造亀(レプリカメ)である主人公”カメリ”達の物語。
幸せってなんだろう。他の世界ってなんだろう。
カフェを訪れる客(ヒトデナシ)のために奇跡を起こすファンタジー小説です!

私がこの小説に出会ったきっかけは大好きな某人気声優さんが推薦されており読み始めました。
独特の文体と世界観…読めば読むほどハマっていくこと間違えなしです!

少しでも興味を持ってくださったのなら是非ご一読ください!

次は2年生にバトンタッチです!
よろしくお願いします^^

②KSさん🦆

こんにちは!
最近、寒い日が続きますね…😰🍃
寒い日は一日中家にこもって、コタツでごろごろしてしまうKSです🐑💤

今回私が紹介する本は、伊坂幸太郎さんの『終末のフール』です。

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【あらすじ】

八年後に小惑星が衝突し、地球は滅亡する。そう予告されてから五年が過ぎた頃。
当初は絶望からパニックに陥った世界も、いまや平穏な小康状態にある。
仙台北部の団地「ヒルズタウン」の住民たちも同様だった。
彼らは余命三年という時間の中で人生を見つめ直す。家族の再生、新しい生命への希望、過去の恩讐。
はたして終末を前にした人間にとっての幸福とは?今日を生きることの意味を知る物語。

(裏表紙より引用)

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こちらは、8つの短編からなる連作短編集となっています。

このお話の面白いところは、滅亡宣言直後のパニックに陥った世界ではなく、
そこから五年が経ち、小康状態を迎えた世界を描いているところにあります。
世界の終わりを前にして、人々はどう生きていくのか。彼らの”今”に、焦点が当たります。

私が一番好きなのは、4つ目の「冬眠のガール」というお話です。
なぜなら、主人公の田口美智ちゃんが、とっても魅力的な女の子だからです。

終末を前にして、過去を振り返る人が多い中、彼女は常に今を見ています。
生命力に溢れた彼女の視点で紡がれる物語には、
閉塞感漂う今の先にある未来へ希望を抱かずにはいられない、そんなパワーがあるのです!
喪失感を抱えながらも、外に出て今を生きようとする美智ちゃんの姿からは、
私だけでなく、多くの読者が勇気をもらえるのではないかと思います。

8つのお話を通して描かれるのは、”今”を必死に生きる人々の姿です。
コロナ禍の社会は制限が多く、当たり前に続くと思われていた私たちの日常は
かたちを変えてしまいましたが、そんな今を生きていく力を、私はこの作品からもらいました。
SFは普段読まないよって方や、長い小説は苦手だよっていう方にも、楽しんでいただける一冊となっています!📕✨

次は、最近緑茶にハマっているYKさん!

よろしくお願いします🙌

(CC)