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増田勝彦

  • 2011年10月20日

手漉き紙のつづき

 私の受け持ちの授業で文化財保存学基礎があります。 私は奈良時代の絵入り教典「絵因果経」の模写と、ウィンドウマットへの固定の実技と 日本画の材料、作品保存の方法としてのマッティングなどの講義とで構成しています。  模写をする紙は、ガンピという木の樹皮 […]

  • 2011年10月18日

手漉き紙のつづき

失礼しました。明日といいながら2日間もさぼってしまいました。 続きを始めさせて下さい。 西欧では、そういうわけで紙の原料が限られていたんです。グーテンベルグが聖書を印刷したのも、 ボロ布から造った紙でした。ここで、一寸脇道へ、紙を造るを書きましたが、 […]

  • 2011年10月14日

昨日の続き、西洋の手漉き紙

日本の手漉き紙の殆どは桑の仲間のこうぞ楮という植物の皮に含まれるセンイを原料としますが、 西洋では、麻の布を原料とします。布と言っても衣服やテーブルクロス、敷布として洗濯を重ねながら長年使い古したボロです。古布ですから汚くなってしまっているのもあって […]

  • 2011年10月13日

西洋でも紙は手で漉いた

ブログは久しぶり。 文化財担当の増田です。 9月にフランスの手漉き紙工房を訪ねました。田舎でした。電車で2時間、車で1時間弱という所でした。水車を利用するので川沿いに立っている古い建物でした。2頭の大型犬がお出迎え。1頭はなれなれしく、庭でディスカッ […]

  • 2011年7月22日

20年記念ホームカミング①

歴史文化学科も今年で創設20年となりました。 そのことを記念し、7月17日(日) 昭和女子大学 日本文化史学科・歴史文化学科 創設20年記念ホームカミング が開かれました。 歴史文化学科の前身である「日本文化史学科」の第1期生から、今年「歴史文化学科 […]

  • 2011年4月19日

紙のつづき

昨日も名前を書き忘れました。増田です。 今日も、紙の話しをしましょう。日本にはまだ手漉き和紙を造っている工房が200軒くらい有ります。随分減ってしまったのですが、先進工業国のなかでは断トツに多いのです。フォルクスワーゲンのドイツには2軒?イギリスには […]

  • 2011年4月18日

今日は紙について

いかがお過ごしですか。 今日は、紙についてすこし話しましょう。 みんなが使っている紙は、リサイクル原料も混ざっている紙だと思います。 日本は紙の原料となる木材をたくさん輸入しています。しかし、紙自体は非常に優秀な再生原料なので、山や原野の木々を護るた […]

  • 2011年4月17日

刀の鍔

今日は、日曜日だけど博物館の展覧会準備で大学に来ています。 机の上には、刀の鍔が重しとして置いてあります。岩山の上と下で獅子が向かい合って吠えています。山には花が咲いています。獅子に付き物の花と言えばボタンでしょう。部分的には金も使われていて、薄肉彫 […]

  • 2011年4月16日

展覧会準備

このところ、展覧会準備であたふた、してます。 連休明けの5月16日から6月18日まで、光葉博物館では春の特別展「奉行与力の風流な生活-橘千蔭の場合-」を開催するのです。 ポスターはやっと出来ました。来週月曜日から美術館や博物館に配付します。 研究館1 […]

  • 2011年1月15日

文化財とは

皆さんは文化財というと、何を思いつきますか。私たちの身の回りにあるものは、殆ど全て文化財と云えなくも有りません。それは都会に住んで居るからです。また、自然の一部であっても、私たちの歴史を振り返る上で貴重な景色などは、史跡や文化的景観として、文化財の範 […]