2022年度 優秀卒業論文『クラシックバレエにおける鑑賞環境がもたらす印象認識への影響』

心理学科では,その年に提出された卒業論文の中で極めて優秀なものを「優秀卒業論文」として選出しています。
2022年度も5名の卒論が「優秀卒業論文」に選ばれました🎉
今回は、クラシックバレエ🩰を対象にした研究を紹介致します。

クラシックバレエにおける鑑賞環境がもたらす印象認識への影響

卒業論文の内容を教えてください。

クラシックバレエにおいて、鑑賞環境の違いによって感じ方が異なるのかを研究しました。

具体的には、会場で実際に鑑賞する人と、その映像を撮影しておいて後日スクリーン投影したものを鑑賞する人に分けて実験しました。

 

研究テーマはどのように決めましたか?

幼いころからクラシックバレエを習っているので、クラシックバレエに関する研究をしたい!というのは大学入学当初から考えていました。

しかし、コロナ禍になってからオンラインライブなど、エンターテインメントの楽しみ方が変化したことから、舞台に立っている人が実際に目の前にいるかどうかで、その舞台に対する感じ方が変わるのではないか?という疑問が湧いてきました。

そのため、「クラシックバレエにおいて、会場で実際に鑑賞したほうが世界観の認識をしやすい」という仮説を立てました。

 

先行研究をもとに疑問を仮説としてブラッシュアップしました💡

 

研究を行う上で工夫したことや,大変だったことを教えてください。

舞台の演出は工夫を重ねたとともに、大変でもありました。

この研究では4つの踊りを用意したため、4人の演技者が必要でした。また、衣装や会場など準備することが多く、研究というよりは1つの舞台を作り上げたという感覚でした。

しかし、実験参加者から「綺麗だった」や「楽しかった」という感想をいただき、舞台演出をこだわってよかったなと感じました。

また、実験結果の分析に時間がかかったため、大変でした😥・・・しかし、困ったときにはすぐに池上先生に相談し、よりよい研究にできるよう頑張りました。

実験で用いる4つの踊りを用意するのに一苦労でした💦
会場/デバイスで踊りの評価の観点に違いが見られました

 

最後にこれから心理学科を目指す方に一言お願いします。

ここまで読んでいただきありがとうございます。でも、「心理学とクラシックバレエにどんな関係があるんだろう?」という感じだと思います。

でも、心理学を学んでいくと、身近なところに心理学が関わっているんだなと感じることができると思います。

皆さん自身の好きなことや興味があることを心理学と結び付け、楽しく学んで研究してほしいなと思います😊

(4B 佐藤)

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