5年生 安芸・古都の旅 一日目

昨日から4泊5日の日程で「安芸・古都の旅」が始まりました。
5日(土)には学校で出発のセレモニーがありました。

いよいよ始まる5年生集大成の旅に緊張感と期待感が入り混じる表情の5年生。
校長先生から頂いたスローガン「歴史と向き合い文化と平和の種を持ち帰ろう」を心に刻み
7日(月)からの修学旅行にいよいよ出発です。

7日(月)は東京駅に朝7:40に集合し、
校長先生からスローガンに加え、「5つの行動」のお言葉を頂きました。

あ:挨拶
い:意欲
う:有心(うしん)
え:笑顔
お:御礼

これらの5つの行動をしっかり心に留めて、いざ「新幹線のぞみ」に乗りこみ広島へ!

広島に到着すると、若干の雲が見られるものの、3週間くらい前の東京のような暑さでした。
広島駅からは、路面電車に乗って平和記念公園へ移動します。

青空のもと気温30度近くになる中、平和記念公園では、
十数名のグループに分かれてガイドさんと一緒に約2時間のガイドツアーへ出発します。

このガイドさんは1歳のときに被爆された方です。
お話を伺いながら生徒が懸命にノートを取っている姿が印象的でした。

ドームはもちろん、川や橋などそこにあるものすべてにエピソードがあり、生きた史料です。

韓国の犠牲者の慰霊碑の説明を受けています。台座の亀は韓国の方角を向いています。

詩人・峠三吉の碑。この詩が朝鮮戦争での核使用を防いだとも言われます。

ガイドツアーの後は、平和記念資料館にて、中学生の時に被爆された方の講話を伺い、
この証言を「伝承」していってほしいという熱いメッセージを頂きました。

講話の後は、資料館の見学をし、原爆で溶けた鉄骨などの実物に実際に触れたりすることができました。

平和セレモニーでは、昭和平和宣言と東京から持参した千羽鶴を奉納しました。

この千羽鶴は昨年度、英語の授業で学んだ佐々木禎子さんの想いを引き継ぎ、
生徒一人ひとりが心をこめて折ったものです。

ひとつひとつの鶴が集まることで千羽鶴となるのと同様に、
想いを集結させて行動とすることで平和な世界を実現できる。

そして、私たちが今すべきことは「知る」こと。
正しいことを守り抜く勇気と適切な判断ができる知性を備えた女性となること。

被爆国である日本が世界の平和のモデルとなり、私たちが平和な世界を作り上げるリーダーとなるべきである。
それぞれの立場で世界から戦争をなくし、世界中の人々が幸せを感じることのできる世界にすること。

この昭和平和宣言を胸に、できることから始める決意をかためることのできた一日でした。