第90回卒業式

桃の節句の3月3日、第90回卒業式が無事挙行されました。
多くの先輩たちの歌声で迎えられた入学式からはや6年。その時と同じ人見記念講堂で、今度は在校生の歌声で見送られる時を迎えました。
卒業生の講堂への入場は、全校生徒と保護者の方々の待つなか、スポットライトを浴び、2人ずつ会場に入ります。

第1部は卒業証書授与・告辞・祝辞・送辞・答辞で構成されています。厳粛な雰囲気の中で行われました。校長先生の告辞では「皆さんが身につけた昭和スタイルの根本でもある【主張する自主性】と【あえて踏みとどまる自主性】を社会に出てからも活かし、また、これからの生活の中で、集団の中に埋もれることなく、一歩踏み出して、自分の思いを言葉にして伝える力を身につけましょう。」とメッセージをいただきました。また、来賓の先生方からは「若い女性の活躍する社会の中で、是非そのフロントランナー役として活躍して欲しい」「不安定なこの時代、自分の立ち位置を知るためにこそ歴史を勉強する。」「継続される努力は長期的に見ると必ず報われる。」などのお言葉をいただきました。また、50年前に中高部を卒業された先輩からは「人生の重要な素地は高校時代に学びました。新しい体験こそが自分を成長させてくれます。人から信頼される”世の光”になって下さい」とお話がありました。

第2部は「学燈・校訓額」の先輩から後輩への授受・燈火の受領・そして燈火を持っての退場と続きます。とくに「姉妹の合唱」「別離の賦」と学園歌が続く後半は、式のクライマックス。6年生の想い、会場の雰囲気も最高潮に達します。

記念講堂での卒業式が終わると、次は在校生・保護者の方々によって作られた人垣の中を歩きます。卒業式の厳かな雰囲気とは打って変わって、卒業生は拍手の中を笑顔で照れくさそうに歩いていきます。

そして最後は記念写真の撮影です。撮影前には保育実習で行った附属幼稚園の園児から、「お姉様方、お世話になりました」というお礼とともに、歌のプレゼントというサプライズもありました。

卒業生は6年間の思い出と学びを胸に、今日中高部を巣立ちます。卒業生の新天地での活躍を祈っております。