【学科長からのメッセージ】 現代教養学科へ合格したみなさんへ…「この時代だからこそ 現代教養です」

合格おめでとうございます!

長引くコロナ禍の中、ますます私たちがどう生きるべきかが問われる時代です。

この星、この国、この街、この家、この私にこれから何が起きるかが分からないからこそ、自分の「生き方」および「人とのつながり」が新たな可能性と地平線を広げます。そして、そのヒントを大いに与えてくれるのが「教養」です。

教養とはリベラル・アーツの訳語で、つまり自分を自由(リベラル)にする技術と知恵(アーツ)です。ここでいう自由とは、これまでの常識、偏見、主観、規範、制度や通念にとらわれず、「生きたいように生きられる」ということです。そのためには、学びや出会いにより、多面的な視点から自分とは異なるものを知り、理解と共感することが不可欠です。

現代教養学科の学生は、社会科学分野を中心に、基礎となる学ぶ力を身につけたうえで、多岐にわたる学問、多彩なプロジェクトや学外活動と留学などを通して、現代社会の変化と課題、新メディアの活用と注意、および多文化の尊重と促進を実践的に学んでいきます。卒業年次には、「学び」の集大成として、自ら見つけた「問い」を掘り下げ、卒業論文にまとめます。

学生の自己変革の旅において、現代教養学科の教員は、協働的な少人数指導のもとで、その伴走者として一人ひとりの成長と活躍を全力でサポートしていきます。4月に皆さんとキャンパスでお会いできるのを、教職員一同、心より楽しみにしています。

現代教養学科 学科長 シム チュン・キャット


現代教養学科の学生生活の様子については、ぜひ学科ホームページや本学科ブログをご覧ください。

★ 学科ホームページhttps://swuhp.swu.ac.jp/university/gendai/


★ 事前学習用ブックリストについて

大学に入学してからの学習がよりスムーズに進められるよう、以下に推薦図書のリストを示します。現代教養学科の3つの領域(社会構想・メディア創造・多文化共創)ごとにピックアップしています。興味のある領域の本を読んでみるのはもちろん、複数領域本を読んでみると、現代教養学科の学びの領域の幅の広さが体感できると思います。

【社会構想領域】
(1)『現代社会はどこに向かうか――高原の見晴らしを切り開くこと』(見田宗介、岩波新書、2018)
(2)『ニッポン景観論』(アレックス・カー、集英社新書ヴィジュアル版、2014)
(3)『世界は宗教で動いている』(橋爪大三郎、光文社新書、2013)

【メディア創造】
(4)『今こそ読みたいマクルーハン』(小林啓倫、マイナビ新書、2013)
(5)『ビッグデータと人工知能――可能性と罠を見極める』(西垣通、中公新書、2016)
(6)『うわさとは何か――ネットで変容する「最も古いメディア」』(松田美佐、中公新書、2014)

【多文化共創】
(7)『日本の同時代小説』(斎藤美奈子、岩波新書、2018)
(8)『幸福とは何か――思考実験で学ぶ倫理学入門』(森村進、ちくまプリマ―新書、2018)
(9)『民族とネイション――ナショナリズムという難問』(塩川伸明、岩波新書、2008)
(10)『世界地図を読み直す――協力と均衡の地政学』(北岡伸一、新潮選書、2019)

以上