教育

特別の卒業式 [2018年03月23日(金)]

 3月16日は、昭和女子大学の卒業式でした。4学部12学科の計1,281名と大学院博士と修士取得者の26名合わせて、1,307名が新たな道へと巣立っていきました。

 今年の卒業式は、特別に感慨深いものになりました。

 皆さん、上は何の写真がわかりますか。「学士学位」は読めると思いますが、その後の「证书」はどんな意味でしょう。「证书」は中国語で、「証書」の意味です。「学士学位証書」の上のロゴは、昭和女子大学のものではなく、上海交通大学のものです。 ロゴの上部に右から「交通大学」と書かれていて、下部にはSHANGHAI JIAO TONG UNIVERSITYとあります。

 この学士学位証書を受けたのは、初の昭和女子大学と上海交通大学のダブル・ディグリー取得者である国際学部国際学科の10名です。式典では、卒業生10名の皆さんの健闘を参列者全員が心からお祝いし、上海交通大学を代表して、中国から来日し臨席してくださった劉建新・上海交通大学人文学院書記が、上海交通大学学長の林忠欽様のお祝いのことばを代読してくださり、駐日中国大使館参事官で大使夫人でもある汪婉様からもお祝いのことばをいただきました。感激的でした。上海交通大学からは、昭和の留学生が日頃から大変お世話になっている段先生も来日されました。

 証書には、英文も記されていて、次の様に書かれています。

 英文中の下から5行目のdulyは「正式に」という意味です。こちらは卒業証書。もう一種、学士の学位(BA)を授与することが書かれた証書もあり、ダブル・ディグリーを受けた10名は、上海交通大学から2種と昭和女子大学から1種(卒業と学位が一枚に記されています)の3種の証書を受けて、溢れんばかの笑顔で、本当にうれしそうでした。より多くのダブル・ディグリー取得者が継続して出ることを祈っています。努力をすれば、必ず報われるのですね。10名の皆さん、本当におめでとうございました。

※学長ブログは春休み中更新をお休みいたします。次回更新は4月6日(金)を予定しています。

リーダーズアカデミーって? [2018年02月02日(金)]

 「リーダーズアカデミー」は、昭和女子大学の坂東眞理子理事長・総長が主催する昭和女子大学学生のためのリーダー養成講座です。

 歴史、経営、政治・経済、社会、環境、起業などの分野の具体的なテーマについて、各界で活躍する著名人による講義を聴講し、授業時間内外を活用してチーム毎に熱心な討議を行い、テーマに沿って各々のチームが設定した課題について、約1年間かけてプロジェクトに取り組むというプログラムです。
 今年度は31名の学生がアカデミーに参加しました。

 その最終発表会が1月17日に、本学のオーロラホールで行われました。今年度のテーマ「女性は世界を変える」。その実現のために各チームが取り組んだプロジェクト活動の成果が発表されました。Aチームは、「Level-up Woman Project」と題して、「学生が将来、社会で輝く」ことを目的とした、学生自身が自分たちで作り出す授業の提案を、Bチームは、「自分らしく生きる~輝く未来へ!!新しい働き方~」と題して、「女性が活躍すること」と「男女が共に自分の生活を充実させること」を実現するための働き方改革について、Cチームは、「女性による女性のための地域活性化」と題して、女性目線で行う神奈川県秦野市の地域活性化について、Dチームは、「Kimono “Wa” Fashion ~Feel Japan , Feel Slow Fashion~」と題して、ファストファッションと呼ばれる洋服ファッションの問題点をあげ、その解決策として、スローファッションと呼ばれる着物のある生活の推奨について発表しました。


(学生の発表の様子)

 発表後には、来場者全員が審査員となり、投票が行われ、Aチームが見事に優勝しました。

 年々、アカデミー参加者の発表は充実してきています。学内だけの活動にとどまらず、外部に向けたイベントや企画に取り組むチームがどんどん増えています。思うようにいかないことや、想像していたより手ごわいプロジェクトになったチームもあったと思いますが、そこで問題を発見し、チームで協力して課題を克服し、目標を達成した皆さんの努力と熱意に拍手を送りたいと思います。最終発表会を終えてアカデミーの修了証書を受けたときは、皆さん、素敵な笑顔でした。


(2018年度リーダーズアカデミーの修了生)

 今回優勝したAチームには、2月の理事長・総長、学長講話の時間に、在学生の前で、活動内容や1年間の学びの成果をプレゼンテーションすることになっています。どうぞお楽しみに。

30年前の4月には [2018年01月26日(金)]

 これは何の写真でしょう。着物や浴衣を着ているのは、30年前の昭和女子大学の学生、そして、後ろの方に小さく映っているのは、横笛を吹く像です。そう、この広い芝生は昭和ボストンです。

 昭和ボストンの開学祭は、1988 年7月7日、午後4時から現地で行われました。日本の文部大臣、マサチューセッツ州知事、在ボストン日本総領事、近隣大学の学長など、多数のご来賓からお祝いの言葉をいただき、盛大に行われました。


(1988年7月7日 開学式の様子)

 ちょうど日本の七夕の日に当たり、式典終了後の祝賀パーティの会場は、仙台の七夕飾りで彩られ、学生たちが和太鼓を披露したり、光葉同窓会ニューヨーク支部の皆さんやアメリカのお客様と一緒に盆踊りをしたりと、本格的にアメリカに進出する初の日本の大学として、昭和女子大学ボストン校の新しい第一歩を祝いました。


(第1期生を教育した昭和ボストンの先生方)

 実は、開校式を行った7月7日以前4月には、すでに第1期生、当時の英米文学科(英語コミュニケーション学科)の学生126名が、すでにボストンに到着し研修を始めていました。3枚目の写真は、その第1期の学生たちやその後の学生たちがお世話になった、ボストンの先生方です。この時期に研修に参加された卒業生の皆さんには、とても懐かしい写真ではないでしょうか。

 20年前には、10周年を記念して日本庭園を造りました。


(昭和ボストンにある日本庭園)

 そして、10年前の20周年には、ボストン昭和の校舎のある丘にたくさんの桜の木を植えました。30周年は、どんな風にお祝いをするかは、今検討中です。

 30周年を迎える平成30年度、まだ昭和ボストンに行ったことのない学生の皆さんには、サマーセッションをはじめとする、人生でかけがえのない経験と思い出になるに違いない、昭和ボストン研修に、是非参加してほしいと思っています。

つもりちがい十ヶ条 [2017年09月29日(金)]

 本学では『倫理学』とは別に、『実践倫理』という授業があります。大辞林(第3版)によれば、「倫」は「人が守るべき道」、「理」は「物のすじみち」、そして、「倫理」は、「人として守るべき道。道徳。モラル」の意味とあります。また、「実践」は、「理論や理念を行動に移すこと」と書かれています。
 私が、中高部から大学の教員に籍を移した頃は、理事長・学長の『実践倫理』の授業を、該当学年のクラス担任も時間が合えば聴講していました。その頃から、『実践倫理』では、自校教育が行われ、昭和女子大学の教育が目指すものは何か、本学の学生としてどのように生活すべきか、などの話をお聞きしました。
 そのお話の中で、今でも記憶に残っている内容の一つが、「つもりちがい十ヶ条」です。学生席の後ろの方で聞いていて、身が引きしまる思いがしたのを覚えています。それ以来、何か新しいことをスタートする時には、この十ヶ条を読み直します。
 そもそもこの十ヶ条は、長野県飯田市にある元善光寺という寺の住職が書いたものと言われています。元善光寺は、推古天皇10年(602年)からある古いお寺で、この地の住人が大阪で見つけて持ち帰った善光寺如来の本尊が、勅令によって長野県長野市の善光寺に遷座されたため、この寺は元善光寺と呼ばれているとのこと。元善光寺には木彫りの本尊が残されているので、善光寺と元善光寺の両方を参らないと「片参り」と言われるほど由緒あるお寺だそうです。

つもりちがい十ヶ条
高いつもりで低いのが  教養
低いつもりで高いのが  気位
深いつもりで浅いのが  知恵
浅いつもりで深いのが  欲望
厚いつもりで薄いのが  人情
薄いつもりで厚いのが  面皮
強いつもりで弱いのが  根性
弱いつもりで強いのが  自我
多いつもりで少ないのが 分別
少ないつもりで多いのが 無駄

 いくつか耳が痛い言葉はありませんか。いつ読んでも、少なくともどれかひとつは(時には2,3も)「アーッ!気をつけなければ」と思いあたることがあります。後期を迎え、夏の暑さや急激な天候の変化も一段落し、読書の秋、スポーツの秋、芸術の秋、そして食欲の秋となりました。「つもりちがい」を読み直し、新たな気持ちで気を引き締めて、前進を続けましょう。

(初秋を迎えた昭和之泉 手前は萩の花)

SNSをかしこく使っていますか? [2017年08月04日(金)]

 最近は、電車の中で新聞を読んでいる人をあまり見かけなくなりましたね。私たちが接するメディアが変わってきています。SNSや検索型のサイトで世の中の出来事を知ろうとする人たちが増えてきました。

 新聞・雑誌・ラジオ・テレビなどのマスメディアは、各社の価値判断に従って、世の中で起こった事実を良いことも悪いことも含めて伝えますが、SNSなどのネット系の情報は、「この人はこういう情報に興味があるだろう」というものを見せてくれる仕組みになっています。例えば、Facebook、Twitter、Instagram、LinkedInなどのSNSは共通の興味や趣味を持つ人同士の交流を目的としているサービスサイトですから、自分の知りたい情報をすぐに手に入れることができるのが特徴です。最近では、SNSとそうでないものの区別が難しいように思いますが、CookpadやLINEなどもSNSの一種と考えて良いのではないかと思います。

(様々な人々がインターネット上で繋がり合うSNSのイメージ図)
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 しかしSNSで得る情報は、情報としての質が高いものばかりとは限りません。利用する人達は、質よりは、情報が速い・自分が興味を持っている等の点に、より価値を置いているのではないでしょうか。時間をかけて、真実を詳細に語ることや、状況を正確に分析することなどの情報の質を人々があまり大切にしないようになっているのかもしれません。

 ですから、ネット上で流れている情報は、最低限の事実チェックすらされていないものもあります。そのため、多くの人々に利用されるようになったコミュニケーションツールとしてのSNSは、便利ではあるのですが、トラブルにつながる事例も少なくないのではないでしょうか。

 「デジタルタトゥー」という言葉を聞いたことがありますか。SNSに投稿した画像や発言などが、投稿者本人の意思とは関係なく、タトゥーのように永久にWeb上に残り続けることをそう呼ぶそうです。アメリカの企業の中には、採用面接の際にブログやSNSを利用しているかを尋ね、利用している場合は、過去の書き込みがチェックされることもあり、それで採用されなくなってしまうことも現実にあるのだそうです。

 東京都教育委員会では、LINE株式会社と共同でSNSに関する情報モラル教育に関するプロジェクトに取り組み、2017年3月に『SNS東京ノート』を発表しています。(東京都教育委員会 考えよう!いじめ・SNS@TokyoのHP
 都内の公立学校の全生徒・児童にすでに配布されました。現在、在学中の大学生は、多分その冊子を誰も手にしていないのではないかと思います。その冊子には、ネットでのコミュニケーションの特徴を以下のように説明しています。

  1. 文字だけで伝えるので、その時の「感情」が伝わらず、相手に誤解されることがある。
  2. 「知っている人しか見ないだろう」という認識の甘さや「不適切な写真」の認識にずれがある。

 また、使用する場合に、特に注意しなければならないことを4点挙げています。

  1. 世界中の人が見ることができる:ネットへの書き込みやアップロードした写真などは、世界中からいつでも見ることができる。「カギをかけているから」と安心していても、その中の誰かが転送すれば、世界中に公開される。
  2. 一度出まわった情報は絶対に消せない:そして調べれば誰が書き込んだか、容易に分かる仕組みを持っている。「この書き込みは将来自分にとってマイナスにならないか」ということを常に考えて発信する。
  3.  情報をそのまま信じてはいけない:ネット上には誰でも情報を書き込めるので、いい加減な情報や相手をだまそうとする情報もある。1次情報を確認すること。必ず複数のページで調べたり、本や新聞など別のメディアでも確認したりする。
  4.  面と向かって言えないことは書かない:顔が見えないネットのコミュニケーションは誤解が生じることが多い。対面のコミュニケーションや電話を大切にする。ネットは、誤解やトラブルが起こりやすい仕組みを使っていることを意識し、時には無視するなど冷静に対応する。

 最近、LINEはビジネスでも利用されるようになり、今までメールやFAXで行っていた連絡をLINEで行う場面も増えてきています。授業やゼミで学生同士、あるいは、教員と学生が連絡用等に使用する場合も、こうした点を十分注意することが必要ですね。

 SNSは大変便利なツールです。でも、人によって同じ言葉でもその使い方に対する受け止め方は色々。特に直接話をするのとは違い、話のテンポや表情、身振り手振りなどの手段が全く無いネット空間で、世代や性格も違う相手と、さらには、その相手とつながる人々がどういう人でどの程度いるのかもわからない世界でコミュニケーションを取るには、細心の注意を払う必要があります。ますます多様化し、複雑化していくネットコミュニケ―ションだけに頼らず、顔と顔を合わせてのアナログの対話も夏休み中には、充分楽しんでほしいものです。

※学長ブログは夏休み中更新をお休みいたします。次回更新は9月29日(金)を予定しています。

どうして英語が話せないのだろう [2017年07月21日(金)]

 グローバル人材育成の推進に力を入れている日本。しかし、随分長い間、学校で勉強しているのに、どうして英語が話せないのだろう、と聞くことがよくあります。
 小学校は2020年度から、中学校は2021年度から新学習指導要領で学ぶことになり、外国語(英語)は、小学校では現在、5年生から行っている「聞く」「話す」を中心に英語に親しむ外国語活動を、3年生に前倒し、5、6年生では新教科「英語」を置き、「読む」「書く」を加え、教科書を使い成績もつけることになります。そして、授業は現在の週1コマから2コマに増やして行われます。CEFR(Common European Framework of Reference for Languages;ヨーロッパ言語共通参照枠)で示される、どのような機能が果たせるかという標準に従って、小学校ではPre-Aレベルを、中学校ではA1レベル、そして高等学校では、A2以上、B1レベルまでの力を付けることを狙っています。B1レベルで、ビジネス英語の入門程度が使える程度と考えて良いでしょう。
 これまで小学校での英語活動が、クラス担任が中心となって、英語話者の補助を得るなどしながら、主に英語で指導されてきたことや、高等学校では現行の学習指導要領から、英語で指導することが基本となっていることから、中学校の外国語(英語)新学習指導要領では、「授業は英語で行うことを基本とする」と明示されました。
 中学・高校の英語の授業が英語のみで行われてきたという現役大学生の数はそう多くはないと思いますが、特に英語に力を入れている学校では、それが普通だったかもしれません。そもそも、どうして英語で指導することが必要なのかは、「文法は知っているのに、どうして英語が話せないのだろう」という疑問への答えに直結しています。
 私も含めて、日本のほとんどの学校では「意図的」に英語を学んできました。教科書に出てくる単語の意味を理解し、読めて、言えるようにし、文法事項も、ルールを学びます。これらの事項を勉強して繰り返し練習し、英語が使えるようになろうと努力してきました。先生も英語を使って教えてくださり、典型的な教室英語と言われるような、少々パターン化した英語を駆使して教えていただいという方もあるでしょう。このような学びを「意図的学習」と呼びます。暗記、練習を繰り返し、暫く使わないと忘れてしまうことが多い学び方です。
 「意図的学習」に対して、「偶発的学習」というタイプの学習があります。これは、特に学ぼうと思っていなくても、はじめは、「何のことを言っているかな」程度しかわからなくても、何回も耳にしたり、目にしたりすると、つまりインプットが繰り返されるうちに、「だいたい~ということかな」と思うようになり、さらには「あっそうか、きっと~ということだ」と推測できるようになり、そのうちに自分でもその語彙や表現を使うようになって、相手が理解してくれると、「ああ、こう言えばいいんだ、わかったぞ」と確信を持つというプロセスを通る、学習です。母語である日本語の学習でも、特に小さい子供は、ほとんどをこうして学ぶのだと思います。
 小学生でも高学年になると、偶発的学習だけでなく、意図的な学習も得意になります。一方、大人になっても、偶発的学習は続いています。教科として英語を勉強する環境にあると、指導者も学習者もどうしても意図的学習のみに偏重し、偶発的学習を忘れがちです。言葉を学習するうえで、特に年齢が低いうちは、この偶発的学習が効果的だと言われています。英語という言葉を学ぶことよりも、コミュニケーションを取ることに専念して、相手が伝えようとしていることを理解し、それについて、なんとか、自分の思っていることを伝えようとするからです。英語の教師が英語を使って指導するのは、意図的な学びが中心となりがちな授業の中で、偶発的な学びの機会をできるだけ作りたいという目的があります。これからの、日本の英語教育で一番大切にしなければならないのは、日本語を介さないで、英語で考えをまとめ、伝えることが出来る力の育成ではないでしょうか。どうして英語が話せないのか、それは、偶発的な学習が起こるような、何とかして英語の話し手や書き手の気持ちや考えを理解しようとしたりすることや、とにかく聞き手や読み手に自分の気持ちや考えを理解してもらおうとしたりするような、“必死になる”環境にほとんどいることがないからです。留学することは、こうした意味でも、とても大切な経験になりますよね。
 とにかく、あらゆるチャンスをみつけて、英語を使ってみること。できれば、相手がいて、コミュニケーションがとれたかどうかを確認できる環境がいいのですが・・・。技術が発達して、定型文ではない英語で対話をしてくれるロボットなどが登場するといいですね。

(「英語学習用の絵本」 金子学長のホームページより)
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「冠奨学金」のことを知っていますか [2017年07月14日(金)]

 昭和女子大学にはいろいろな種類の奨学金があります。日本学生支援機構奨学金第一種、二種に加えて、大学からの奨学金も人見記念奨学金(給付型)をはじめ12種類があります。また、同窓会からも三種類の奨学金の給付をしてくださっています。(2017年7月14日現在)

 最近、奨学金問題が取り沙汰されていますが、本学からの奨学金の内6種類を占める冠奨学金はすべて給付型で、主に個人の皆様からのご寄付を得て、大学等を通じて、本学の日本人学生や外国人留学生に支給しているものです。今回は、それらを紹介してみたいと思います。冠奨学金は、ご寄附くださる方のご意思を尊重して、金額、対象者、受給資格などが決まります。以下はその内容です。

  1. 学業以外のクラブ・サークル等の課外活動や、学生個人の自主活動で芸術・スポーツなどに於いて優れた業績をあげた学生、または団体への奨学金
  2. 初等教育学科、健康デザイン学科または管理栄養学科を卒業し、本学大学院修士課程に進学する学生への奨学金
  3. 日本語日本文学科の学生で、広く日本文化と関わりのある領域に於いて優れた活動あるいは業績を示した学生、または団体への奨学金
  4.  SWU Academic ProgramやSWU Intensive Japanese Language Programを利用して本学に留学する外国人留学生で、インドネシア・カンボジア・シンガポール・タイ・フィリピン・ブルネイ・ベトナム・マレーシア・ミャンマー・ラオス・東ティモールに国籍を有する学生、または上記の国の大学に在籍する者への奨学金
  5. ビジネスデザイン学科、または、現代教養学科の学生で1セメスター以上、ボストンを含む長期留学プログラムに参加する、ひとり親、または両親のいない学生への奨学金
  6. 申請時に卒業に要する単位を110単位以上履修済みで、就職または大学院進学が決定している者で、11月末時点で学費未納の学生への奨学金

(冠奨学金の1つ「平尾スカラシップ」の対象となる「SWU Intensive Japanese Language Program」での授業の様子)
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 こうして本学の学生のために、たくさんの奨学金を頂けることは、本当に幸せなことです。
冠奨学金だけではなく、どのような種類の奨学金であっても、精進と幸運の結果、奨学金を頂けることは、大変な名誉なことです。ご援助くださる方々に感謝して、必ず、さらなる成長を遂げて欲しいものですね。

昭和女子大学のプロジェクトって、どんなことをしているの? [2017年06月30日(金)]

 昭和女子大学は、グローバル教育とキャリア教育に大変力を入れています。その両方で大きな成果を出しているのは、学生の皆さんが、自分の夢に向かって力いっぱいチャレンジしてくれているからです。

 そのチャレンジ精神を培うプログラムが昭和女子大学の様々なプロジェクトです。現代ビジネス研究所、昭和デザインオフィス、地域連携センター、サービスラーニングセンター、そして授業のゼミの中でもいろいろなプロジェクトが行われています。今年は、全部で110以上が進行中です。

 本学のプロジェクトでどんなことをしているのかを知っていただくために、今日はその中から2つをご紹介しましょう。

 まずは、現代ビジネス研究所の「キャリアママインターンシッププロジェクト」です。2016年の12月から始まったこのインターンシップは、大学生が共働き家庭を訪問して育児を体験し、夫婦で仕事と子育てをどう両立しているかを学ぶものです。まず本学の附属初等部に通う子どもを放課後の児童クラブにまず迎えに行きます。そして、習い事があればそこに、なければ自宅まで送って、親が戻るまで一緒に過ごします。学生たちは、そうした中で、母親が仕事と子育てを両立している姿に接しながら、その方法を直接母親に聞いたりするなど、ワーキングマザーと出会うことで人生の選択肢を広げる気持ちが芽生えたりするのだそうです。自分の子ども時代の家庭やその頃の友達の家庭を思い出すと、子どもが出来たら、自分も仕事を辞めることになるのかなと思っていた学生も、夫婦が互いに協力し合えば、仕事と子育てを両立できそうだと考えるようになったそうです(参考:朝日新聞)。

(キャリアママインターンシップの様子)
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 このプロジェクトは日本経済新聞、朝日新聞で報道され、韓国のKBSテレビの取材も受けたそうです。また、来年度の「内閣府少子化社会対策白書」にも掲載される予定になっています。

 また、昭和デザインオフィスでは、日本ケンタッキー・フライド・チキン株式会社と健康デザイン学科『輝け☆健康「美」プロジェクト』チームとのコラボ企画の商品を5月31日から発売しました。「たっぷり野菜のチキンラップ ごぼう&ひじき」(三軒茶屋店、新宿店、新宿南口店、新宿西口店で販売)と、「たっぷり野菜のチキンラップ チェダー&ハニーメイプル」(三軒茶屋店、恵比寿駅前店、渋谷道玄坂店、中野店で販売)です。『輝け☆健康「美」プロジェクト』チームでは、次から次へとヘルシーでしかもおいしい物を企画して、様々な企業とのコラボで世に送り出しています。

(日本ケンタッキー・フライド・チキン株式会社とプロジェクト参加学生の打ち合わせの様子)
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 もちろん、プロジェクトは、すんなりと一筋縄で簡単に完成するものではありません。しかし、課題にぶつかる事こそが、学生達の成長のきっかけになります。どんなプロジェクトでも経験を積んだ社会人や、企業人からみれば、厳しいコメントをいただくこともあるでしょう。苦しいけれども、そこを乗り越えて、目指しているものを達成した時、それがたとえ小さな成功でも、学生達を大きく成長させてくれます。こうした経験が、それぞれのキャリアをグローバルな視点で考える力になっている一つの大きな要因ではないでしょうか。

 是非、皆さん、これからも昭和女子大学のプロジェクトにご注目ください。

昭和女子大学大学院ってどんなことをしているの? [2017年06月23日(金)]

 昭和女子大学の大学院は男女共学です。文科系と生活科学系を軸に、多彩な専攻や、柔軟性に富む博士課程が開設されています。

(昭和女子大学大学院構図)
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 文学研究科には、博士後期課程として、文学言語学専攻が、博士前期課程として、日本文学専攻、英米文学専攻、言語教育・コミュニケーション専攻、があります。博士後期課程の文学言語学専攻も実は日本語日本文学領域、英語英米文学領域、言語教育学領域に分かれていて、言語教育コミュニケーション専攻ならび文学言語学専攻には、日本語教育講座と英語教育講座がそれぞれ置かれています。

 また、生活機構研究科には、博士後期課程の生活機構学専攻と、修士課程として、生活文化研究専攻、心理学専攻、福祉社会研究専攻、人間教育学専攻、環境デザイン研究専攻、生活科学研究専攻があります。生活機構研究科の生活機構学専攻も、生活文化研究領域、人間社会研究領域、生活科学研究領域の3領域に分かれています。また、修士課程のうち、心理学専攻には、臨床心理学講座と心理学講座が、環境デザイン研究専攻には、建築環境系研究コース、プロダクト系研究コース、衣環境系研究コース、デザイン企画研究コース、生活科学研究専攻には、食・栄養コースと実践栄養コースがあります。すべて合わせると11専攻に加えて、さらにそれぞれの専攻の多くが、コースや講座、領域を持っていることになります。

 また、大学院附属の研究機関として、近代文化研究所、女性文化研究所、国際文化研究所、生活心理研究所、女性健康科学研究所も設立されています。

 平成元年大学院文学研究科に博士課程が、生活機構研究科博士後期課程が開設されて以来、
 文学研究科では課程博士12名、論文博士14名を、生活機構研究科では、課程博士67名、論文博士60名を輩出しています。文学研究科では『人口内耳装用児の言語学習活動 事例による授受表現の学習』とか、生活機構研究科では『イレズミの近代史―日本、台湾、沖縄、アイヌにおけるイレズミ禁止政策―』等、いったいどんな研究だろうと興味を惹かれる研究もたくさんあるようです。本学の図書館には、提出された修士論文と博士論文が収集されています。学生の皆さんは是非、一度、ご覧ください。卒論を書く方は、チェックしてみる価値がありますよ。

 少人数の徹底した指導を受けることができ、夜間でも受講生の都合によって開講時間を合わせることが可能な場合もあります。仕事をしている方でも、うまく時間を作れば、自分のテーマを追求することが出来ますよ。卒業生の皆さんにも、もう一度、学んでみたいと思われたら、是非、下記のWEBのホームページをご覧いただければと嬉しいです。

昭和女子大学大学院ホームページ

昭和女子大学大学院デジタルパンフレット

TUJって何のこと? [2017年06月09日(金)]

 TUJはTemple University Japan Campusのことで、1982年開校のアメリカの「外国大学の日本校」です。Temple Universityは1884年創立のペンシルベニア州立の総合大学で、4万人に近い学生数で全米の公立4年制大学中31位の規模だそうです。TUJでは本校から承認された教授陣が、本校と同じカリキュラムで教え、本校の学位が取得できます。

 実は私はTUJの卒業生でもあります。1992年に、昭和女子大学の勤務を続けながら、その頃は高田馬場の近辺にあった校舎で、夜間や週末に学び、英語教育学の博士号を取得しました。TUJにおいて、英語教育の分野では、日本人初の博士号取得者だったそうです。

 そのTUJが2019年の秋に、昭和女子大学の西にキャンパスを移転することが6月5日にプレス発表されました。現在の西キャンパスの新体育館とプールを取り壊し、新たに地上6階立ての校舎を建設して、その3分の2程度をTUJが使用します。もちろん、新しい体育館も、プールもできます。

(6月5日記者会見の様子)
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(2019年9月完成予定の新校舎完成予想図)
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 本学は1920年に教師5名、学生8名で始まった大学ですが、現在は、大学生約5,600名、こども園からBSTまで合わせると、約7,000名が集うキャンパスになりました。1988年には、アメリカ、マサチューセッツ州ボストンにShowa Boston Institute for Language and Cultureを設立し、以来、毎年500名近い学生がShowa Bostonに留学しています。また、文科省から私立の女子大学で唯一、「経済社会の発展を牽引するグローバル人材育成支援」に採択され、昨年までの5年間数々のプログラムを実施しグローバル化の進展に拍車がかかりました。

 TUJの移転に先立って昨年の秋学期から、単位互換プログラムも始めています。プログラムはTUJに在籍する「認定留学」と、本学に在籍したまま空き時間を利用して科目等履修により単位を得る2つの方法があり、もう既に昭和の学生が現在のTUJ麻布校舎で学んでいます。TUJには世界60カ国から学生が集まっているそうで、男子も含めて様々なバックグラウンドを持つ学生さん達に、本学の授業、例えば、日本の歴史や文化、日本語等を昭和の学生と一緒に学べるような仕組みも検討中です。TUJが西キャンパスに移転すると、本学の飛躍的なグローバル化はもとより、伝統的な女子大学の文化を保ちつつ多様化を図るという、新しい大学の教育スタイルの提案になるであろうと様々なメディアからも期待されています。