2020年夏、上海外国語大学(中国)、誠信女子大学(韓国)と本学(日本)の3か国を各大学の学生と共に周遊する「日中韓プログラム」は、新型コロナウイルスの影響のため中止となりました。
しかし!この秋、日中韓プログラムは「バーチャル日中韓プログラム」として形を変えて開催されました!
「バーチャル日中韓プログラム Asian Women’s Leadership Program 2020」は、11月28日(土), 29日(日), 12月5日(土) , 6日(日) , 12日(土) の全5日間の日程で、講義やグループワーク、3か国混成チームのプレゼンなど全ての行程がオンラインで実施され、日中韓それぞれの大学から10名ずつ、計30名の学生が参加しました。
本プログラムは、全編英語を使用言語とし、メイン講義はお茶の水女子大学名誉教授、同大ジェンダー研究所前所長で、立教大学社会学部現代文化学科特任教授の石井クンツ昌子先生にご担当いただきました。
石井先生の講義では、「女性のリーダーシップ」について政治、経済、教育、メディア、地域と家族など多角的な視点から考察し、日本・中国・韓国など世界の事例を紹介しながら進む講義では、学生からの質問や意見が飛び交いました。
その他にも、学生は、自国の若者を取り巻く状況について紹介するグループプレゼンを行ってお互いの文化について学びあったり、上海外国語大学のTang Bei教授による特別講義「Women’s Leadership in Covid-19 Response」やYang Xue教授によるワークショップ「RESTAT: Reconstruct Self-Identity Through Art」に参加したりしました。
プログラムでは、リーダーシップやジェンダーについての認識が高まっただけでなく、他国の学生の考え方や授業に臨む姿勢の違いからも、お互い刺激を受けることが多かったようです。
参加学生からは「こんな風になりたいと思う様な学生に沢山であうことができ、自分のなりたい像(語学力、発言力、リーダーシップ力など)が前よりも明確になった」といった感想も聞かれました。
プログラム開始当初は、対面で異文化交流ができないことや、オンラインでのグループワークに戸惑う学生も多かったようです。
それでもWeChat(中国版メッセージアプリ)やZoomを通じて意見交換をしたり、グループワークをしたり、と短期間でしたが3大学の学生とも濃密な学びと交流の機会を得ることができたようです!プログラム後も連絡を取り合い、新型コロナウイルス感染症が収束した際には、また皆で会おう!と話しています。プログラム修了の達成感を味わいつつも、名残惜しく寂しいというような学生の感情が伝わってきました。
参加学生には、本プログラムを通して構築された友人関係や縁を大切にしながら、ご自身のリーダー像を追求し、それぞれの場所でリーダーとして活躍されることを期待したいと思います。